高岡ミズミ『永遠の愛を、我が花嫁に』
英国留学の際の同級生、シーク×商社マン。
英国から突然帰国してしまったシークを忘れようと六年間頑張って働いてたら、いきなりさらわれて目が覚めたらアラブでした。シークは数週後に結婚・戴冠するんですが受けはどうなるのでしょう。
ベタアラブ、なのに何かが物足りない。
その原因のひとつは明らかに、シークがなぜ受けに惚れたのかがわからないことだろうなあ。あとその頃の付き合い方も全然書かれてないので、続編の二人の関係性がなんだか唐突。
その他もなんだかいろいろ物足りない。シークの従弟や婚約者とかもキャラはいいんだけどエピソード的に物足りない。
あとオチが…あまりにご都合主義。シークものって大概ご都合主義ですけどね。
高岡ミズミは好きな作品もいくつかあるけど『パトロンは恋に惑う』とかうわーという感じだったし、どうなんだ。『かわいいひと。』はコミック版だけ読んだけれどあれもあまり好きではない。まだよくわからない作家という感じ。
しかしどうも、BL小説はBL漫画よりも、作品の質が不安定な作家が多いような気がしている。特に同人誌とか見ちゃうとそう思う。うーん。