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[ 読書/BL小説 ]

榎田尤利『無作法な紳士』

 これもちょっと前に読んだ。

 炭焼職人×お坊ちゃん。

 父の後継争いが嵩じて姉に雪山に置き去りに去れた受け。炭焼職人に助けられて一命をとりとめ、髭をそった職人が結構イケメンだったのを見て、彼に姉を誘惑させてはめてやろう、と一計を案じ、東京に連れ帰りいい服着せてダンスの練習させてピグマリオン(いやこの場合逆ピグマリオンとでも言うのだろうか。

 なんかあんまり面白くなかった。
 姉を騙す、という筋がそもそもBL的に破綻を含みこんでる気がする。おっとりしてそうに見えつつ、アホっぽい美少年を女王様然と扱うのが好きらしい姉は、単品では多少面白い存在かもしれないが、この話ではそんなのどうでもいいし。
 攻めの正体とか、受けの心の揺れとか、義理兄の設定や使い方や退場とか、姉や父関係のオチとか、恋愛面のオチとか、どうもあっちこっちの展開や設定がみんな微妙に機能してない印象。

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