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[ 読書/BL小説 ]

和泉桂『宵星の憂い 桃華異聞』

 シリーズものらしいのですが、これまでの作品は未読なのです。
 某国皇帝の寵姫でありながら、衛兵とつうじて皇帝の逆鱗に触れ、男妓にされてしまった受け。もともと愛なんて知らないし、常連さんの一人が親切だったりして、それなりに過ごしていたのですが、優しい常連さんの兄がくだんの衛兵だったのですよ。受けを恨み、受けにいれこんでる弟の将来を案じる衛兵は、受けをせめさいなんで云々。

 シリーズものらしく、世界観がしっかりしているのはよかったのだけれどちょっととっつきづらくもあった。男妓ってなんかすごい言葉だし…。あまり重要ではないキャラの名前が結構出てきて、前作とかのキャラなのかそうでないのかとか考えてしまった。楼の若き主人とかはこれから主役になったりするのか…でも相手があの人ではメインストーリーはないのかな。あと、黄梅楼は男妓専門の娼館ということだけれど、SM専門という付加価値は必要だったんだろうか…。他の作品で活きる設定なんだろうか。

 設定などはともかく、基本的な部分はベタだったなあ。愛を知らない受けが心を得ていく、という。や、面白かったしベタでいいんだけど(笑。
 受けが目を潰されるよりもと男妓になることを選んだ理由が、わかりやすくベタで、でもよかった。攻めの気づき方はなんかもうちょっとド ラマチックでもよかったんではとは思う。
 前半、それぞれの心情がよくわからんかった。受けは、どうしてあの時攻めと逃げよう何て思ったんだろう…とか自分の気持ちがよくわからない、と言うのだけれど、それは愛を知らないキャラだからなんだろうし、あと昔の事情は回想で次第にあかされていく形式だからわかりづらいだけなので、受けの場合はむしろわかりづらさが演出になっていていいと思うのだけれど。
 攻め兄弟は単純によくわからない。兄は再会までは申し訳なく思っていたというのがよくわからん。なんでそれまで救いに来なかったんだっけ?
 弟は受けのことをほんとはどう思っていたのかよくわからん。後編というか兄エンドのために都合いいキャラになっちゃった感じ。兄弟3Pが、展開上かなり受けをおとしめる感じでキツかったのだけれど、その後あっけらかんと対応できる弟にはちょっと引いた。

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