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[ 読書/BL小説 ]

剛しいら『紅茶は媚薬』

 どうもわたしはこの絵師さんはすごくニガテらしい…。
 お話どうこうよりも前に、絵に拒否感を感じてしまった…。

 紅茶会社の英国貴族×茶園の三男坊。
 好きだった幼馴染が次兄と結婚したのを機に、家から独立して紅茶の販売会社をひらきたい、と思った受け。まだ日本に進出してない英国のミルククラウン社の紅茶をあつかいたいと思って単身英国へ。

 …無茶しやがって(笑

 こういう、何も持たない若者が、若さと(からまわりしがちな)熱意だけで、成功を勝ち得てしまう話って、実はあまり好きではないんです(特にそういうテレビドラマが好きではないのですが小説でも同じことです。
 受けはこんな無茶をする上に無計画で、貴族と話してるときは英語というか丁寧語なのに、一人ごと言うときは日本語で言葉遣いがすごく悪いし、正直言ってわたしのニガテなタイプ。貴族にあたってくだけるつもりでスーツ一着しか持ってこないとか、ツメがあまいのか金がないのか、どっちもなのだろうがどっちだろうと無茶しやがって…という印象。
 まあそういうとこがあってもお話だから別にいいのだけれど、なぜ攻めは受けを受け入れたのだろう、という疑問が残ってしまったので、無茶が無茶のまま通ってしまったという印象だし、そういう展開はどうも好きになれないのだ。
 攻めは紳士なのだが、なんで受けを口説いてたんだろう…とか思ってしまうし、やっぱり描写不足な印象。

 紅茶あてクイズとか、紅茶会社での重役会議とか、展開面でもちょっとイタい感じもあったし、全体的になんだかやっぱりいまひとつな感じだった。

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