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[ 読書/BL小説 ]

砂原糖子『言ノ葉ノ花』

 初読作家だー。

 三年前のクリスマスに、突然人の心の声がきこえるようになってしまった受け。恋人とわかれ仕事をやめ、今は家電量販店で契約社員をしてる。ひとのマイナスの感情にばかりさらされる中で、年下の社員が自分に好意をもってくれていることに気づき、その言葉のここちよさに惹かれてしまい云々。

 相手に一方的に惚れられて、相手よりも情報量が多いというアドバンテージをもってる主人公という点でか、設定は全然違うのに木原音瀬『美しいこと』と印象がかさなって、なんとなく比べてしまう。そのせいでか、ちょっとボリュームがたりないような気もした。受けの告白とか、後編での受けの感情の浮き沈みとか、ベタなのかもしれないが構成がうまいなあと思ったのだけれど、全般にもうちょっとボリュームがあってもいい気がした。

 受けのサトリ設定は、よくある系ではあるのだが、そして恋愛において特殊な展開を誘因する要素としてもそこまで奇抜な設定ではないような気もするけれど、この設定だとエロがそうなるのか…!という点には驚かされた(笑

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