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[ 読書/BL小説 ]

水瀬結月『あなたに真心にゃん急便』

 フィギュアスケートを見にいちきました。面白かった…全然わかんないけど面白かった(笑。それですごくかわゆい選手を知ったので、しばらく注意してみてみようと思いますv

 タイトルを見ただけで頭痛がしてきそうなアレなのですが、ライトなお話を読みたかったのと、あとアンドロイド攻めの『恋花火』が面白かった作家さんなので、読んでみた。

 ネコが目印の宅配便会社は、受け祖父が設立した当初からなんかかんかネコにまつわるエピが多く、ネコをおまつりして美猫さまという白ネコを大事にしてるのです。受け社長はまだまだ未熟で、幼なじみの優秀秘書にお小言言われてばっかりなのですが、ある日ネコ耳ネコしっぽがはえてしまうのです。秘書いわくそれはネコ神さまの御利益で、会社の大事な時期を示すしるしらしいのですが、こんなかっこでどうすりゃいいのか、それになんか秘書に近づくとマタタビかいだみたいにふにゃふにゃになっちゃうので困ってしまうのです。

 …なんかもう、アレなんですが。
 だから、タイトルと梗概からアレなのはわかってたので、その件はいいんですけど。
 全然BLじゃないし、受けも攻めも魅力ないし、お話自体も面白いわけじゃない。

 基本会社の話ばっかで、恋愛要素は最後にほんのもうしわけ程度にある感じ。そんな唐突にくっつかれてもなあ。
 受けも攻めも面白みのある人柄というわけではないし、恋愛描写がほとんどないので、感情移入とか以前な感じ。
 そして、その会社の話も、ネコ耳しっぽをかくしたり逆に利用したりしてがんばって、…一体どこを面白がればいいのか??オッサンたちがネコ耳とか、国家機密のネコ耳機械とか、そういうネタは、恋愛話なりなんなりの本編が面白くって初めて活きる小ネタなんでは?

 という感じで、作者は一体何をしたかったのかよくわからんかった。ネコ耳とにゃん急便というネタが、作者の中ではすごく豊穣なネタになっちゃったけど、読者と共有できなかったのかなあという感じ。担当さんとかが軌道修正すべきだったとこなんじゃないのかなあ、たぶん。

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