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[ 読書/BL小説 ]

六本木曜『スーツの玩具』

 大企業の社長×タネ違いの弟。
 自分を捨てていった母への恨みから弟につらくあたる兄=攻め、に抱かれたり身体をつかった接待に行かされたりで辛くなった受けは、亡き社長の愛人だった青年と出会う。その青年と取り引きをして、彼を愛人にするのですが云々。

 まあ本筋はありがちな兄弟和解もの、ですが、最後のあたりの兄のとまどいっぷりがよかった。弟にどう接したらよいのかわからなくなってぐるぐるして、入院のお見舞いに画集大量に差し入れして、こんな重いものばっかり気の毒ですよ、とか人に言われて気付くとか、かわいらしい(笑。
 しかし何より、愛人がかわいそうで…(涙。いいやつじゃん。最後にはあまりにあからさまなアテウマ的な使われ方をして退場させられてしまうし。あったかくっていい雰囲気だったのになあ。
 兄との物語も愛人との物語もそれぞれ別個によかったので、別個の物語として読んでみたかった。二つの物語はあんまりうまくかみあってないし、合わせたことでどっちも中途半端になってしまった感じでもったいない印象。

 どうでもいいけど、空色…?のスーツ、とか、私服が柿色…???のスラックス?とか…え?あれ?大丈夫かな?この言葉のまんま想像しちゃっていいのかな?とか…。

 …ん?桜桃書房?(新刊購入なのですが。あれ?別にいいのか。

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