高遠春加『告白―scent of declaration』
結構前に読んだ。
ソレがオチだったのね、というアレも。
無気力で受けに会社まかせて浮気しまくり会社社長×中学のころから隷属的な受け。
攻めの隠し子が登場して云々。
そこそこ面白かったけど、なんとなく全体的なかみあわなさが残るというか、中学時代のエピとか、攻め受けそれぞれの家庭事情とか、隠し子の事情とか、それぞれ微妙につっこみが足りない。
隠し子も必要なのか。ふたりを外部からまなざす視点としては必要なんだろうが、それがこんなにいっぱい出てくるは必要あったのか。攻めも受けもいまいち描写不足。
オチというか、微妙なハッピーエンドもものたりないような。別に甘甘が読みたいわけではないけれど。
うーん、結構面白く読んだ気がしたんだけど、思い返すと不満が多いなあ。
面白く読んだのは、やっぱりここのところの最低人間ブームのせいか(笑。
高遠琉加の文体は、一人称ものと三人称に近いものとでかなり違いますなあ。