ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ1 天使の影』
Kindle Ultimated。
なるべく避けているつもりですがねたばれあります。
正直、一巻を初めて読んだ段階ではまだそれほどでもなかった。
キャラがあまり立ってない感じでよくわからないし、特になぜジェイクとアドリアンが惹かれ合ったのかわからず、なんかいきなり付き合うことになったような感じがした。
ミステリの筋もわりとあちこちに飛ぶし、恋愛というか感情面と並行して進むのでちょっとゆっくりすぎる感じで、ミステリとしてもそれほどいいとは思わなかった。最後の張り込みでアドリアンの家に犯人が行ってるのになぜ一人で帰すのかとか、なんで早く助けに行かないのかとか、いろいろ変な感じもしたし。犯人の心情もいまいちわかりにくい。クロードが退場するのも残念。
そんな感じで恋愛小説としてもミステリ小説としてもそこまで完成度が高い感じがしなくて、でも雰囲気はいいし、五巻も出てるし、アマゾンレビューでの評価もすごく高いし(逆に少々不安にもなったけど)、と思って続きを読む。
…アドリアンイングリッシュシリーズサイコー!になって帰ってきた二巡目。いや、アマゾンレビューで何巡もしているという書き込みがある理由をやっと体感した感じ。わたしももう何巡目かわからないくらい(笑。
いろいろわかってから読むと、アドリアンは視点人物なのでともかくも、ジェイクの苛立ちや意地悪の理由や、なんで急に会いに来るのーとか、最後の場面でなかなか助けに入れないのはなんでかとか、いろいろ想像できて非常に萌えた^^初読の時の違和感が消えて、面白く読めるようにもなった。
関係ないけれど、アドリアンというとロッキーを思い出してしまい(いや見たことはないんですが、それでも知っているくらい有名だということで)違和感があったんだけど、ADSLことアドリアン・シュルタイスのことを思い出してから、無事萌えられるようになりました(笑。