坂井朱生『リリカルな秘密のかたまり』
初読作家かな?
高校時代の同級生、りりしい真面目ノンケに恋してた受けはそばにいるのが辛くなって卒業と同時に連絡をたったものの、ずっと忘れられない。数年後、やはり元同級生でゲイの友人が、受けのバイト先のダイニングバー?に攻めをともなってやってきてしまい、やっぱり攻めカコイイィ、という感じ。
なんかすごい崎谷はるひみたいだった。
なんというか、受けがずっとひらがなでしゃべってるかんじ(事実はどうかは別に、体感として。特に、攻めの前に出ると、そしてあたふたしはじめるととってもひらがな。そして元ノンケの攻めがちょう包容力があるいい男で、受けがかってにかんちがいしてちょうきずついて、攻めの愛の深さにうたれて「ご、ごめ……」とか、そんな感じ。
そういう定形としては面白かったけど。
受けの住居が半社員寮みたいなアパートだとか、同僚や住人がやたら出てくるのは何か意味があるのか、と思ってたら、前作があって、更に今後もシリーズ化をしたいのですね、と理解。
亀井高秀の絵はきれいでかわいいけど、背景が少なすぎるというか場所の特徴を全然描いてないので淋しい印象。
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関係ないけど、著作一覧をみててハテと思ったのだが、もしかして、赤坂RAM=紅月羊仔=あかつきようこ、なのか?