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[ 読書/BL小説 ]

神江真凪『青空の下で抱きしめたい』

 年下未婚の父ホスト×被リストラリーマン。

 娘を助けてくれた受けを変質者と勘違いして殴る蹴るの暴行、謝罪の後アパートが焼けた受け(アレ?どっかで聴いた話ね)を我が家に住まわせることに云々。

 受けはまあ普通に受けだった(どんなんだ
 受けの面倒を見てくれてた先輩が気の毒で、しかも別にいなくてもいい感じ。
 攻めの兄貴分はいいけれど、やたらに彼氏との話とかが目立ってて、これはシリーズ化する伏線か…とか穿った見方をしてしまい萎えた。
 攻めが短気で短絡的でアホーで自分のこともよくわかっていないので、受けはほんとにこの攻めでいいのかよ、とか思ってしまった。が、そういう辺り狙って書いてるんならうまいのかもしれない、とも思う。

 どっちみちこれが処女作らしいので、今後要注目な作家かもしんないと思う。
 だが、いくら処女作にしても、言いたいことがいっぱいある。

 2シーターの車に三人で乗ってはいけません。また、子供の年齢がよくわかりませんが、子供はチャイルドシートに乗せましょう。
 会社に電話しても、普通個人の携番は教えて貰えません。
 おんぶなんてここしばらくされたことがない、と言っている数ページ前で、酔いつぶれて先輩におぶってもらって帰ったって書いてました。
 タテだったものが数行後でヨコになってたりもしました。

 しかしこうした瑕疵は、作家だけの責任とはちょっと思えない。むしろ担当編集とかが指摘するべきものなんじゃないの?特に後の二つなんて、読めばすぐに判ることなのに…編集はちゃんと読んでるのか?作者がちょっとかわいそうだ。

 攻めの絵がかわゆすぎるなあと思っていた(でもかわいい顔してマッチョというのも萌ゆる)ら、作者の断腸の指定だったようだ。この話には合うと思う。受け×受けみたいな絵ヅラでこういうのもたまにはいいよなあと。
 そういうことを勘案しても、次回作は読んでみたいなあと思った。

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