ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ4 海賊王の死』
Kindle Ultimated。
ジェイク、はやく諦めてしまえ!跪け!な四巻。
つきとばしたことを謝らないし恥じてないとでも思うのかとか逆ギレするジェイク、往生際悪く愛人関係をせまるジェイク、最悪なんですけど!!けど、それでもいい!!なんだこれ!!!(笑。三巻同様に前代未聞級に最悪なことをしているのはわかってるんだけど、三巻と違ってそれでもせつな萌える!いや、三巻も後から読み返すとせつな萌えたけどね。
ジェイクの、こんなに何もかも失うと思ってなかった、という言葉と、ほとんど全てを失ってもいい、という言葉の中で、すべてはアドリアンでありアドリアン以外のすべてであるのが印象的。アドリアンの方も、もうジェイクのために一滴も涙を流したくない、と思っていたのに、ラストで泣くのがいい。
普通ならジェイクの言動は当て馬キャラのものでしょうという感じなんだけど、そしてガイも魅力あるキャラになりそうなのに微妙に主役を張れない感じで、アドリアン(の本心)はジェイクにしか向かってないし、そのバランスが珍しいし面白い。
個人的に、BLでもそれ以外でも不倫ものってアウトなんだけど、この巻に関してはものすごい引力で萌える。
特に四巻ラストから五巻に、twenty one pilotsの「lovely」がすごくピッタリでびっくりするくらい。Won't you stay alive,I'll take you on a ride.I will make you believe you are lovely! ジェイク→アドリアンという感じ。
一方で、ガイとアドリアンの、互いが一番じゃないけど好意をもっている感じの付き合いもわからないでもない。