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[ 読書/BL小説 ]

しいな貴生『傲慢すぎて…愛しい男』

 お坊ちゃんでイケメンらしいがある事情で酒タバコ色の日々、グダグダでヤな奴な攻め×リストラ父と一家のために攻めのお世話係(当然下半身込み)をはじめた受け。

 個人的に傲慢な攻めは好きなので(くりかえすが、ファンタジーとして、です)割り合い楽しめた。

 けれど、もっと傲慢でいてほしかった。かなり初期から事情があるんですよーというのをバラしていて、受けにもそんなに無体でもないし、特に中盤のモトカレ討ち入り(笑)以降はわざと冷たくしてるのがあからさますぎて、あんまり傲慢さを堪能できなかった気がする。
 受けがなぜ攻めに惹かれたのかも、もう少し説明がほしかったなあ。受けが女の子だったらほだされちゃうのもわからんでもないけれど、受けが性別まで一気に超えてしまうのは少し違和感。これもストックホルム症候群の一種(笑、という感じもするけど。
 あと、狙ってるのかそうでないのかわかんないけど、語りの視点の切り替えがムチャクチャで…これ無意識だったら、ここまで視点がごたごたなのはちょっとどうかと思うぞ…。傲慢な攻めの言動を受け視点で辛く思った直ぐ後に、攻め視点で後悔しちゃう感じ(流石にそこまであからさまではないけどニュアンスとして。

 あと、西村しゅうこの絵が最近ニガテかも。なんかワンパターンに見えてきた(実際そうかもしれないけど。

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