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[ 読書/BL小説 ]

剛しいら『愛を食べても』

 特別交通機動隊の朴念仁×淫乱ゲイさま。
 浮気症の受けに愛想がつきそうな攻め。そんなある日、仕事中にパトカーに乗っていたら未確認飛行物体がやってきて、受けが宇宙人に寄生されてしまいました。

 …アレ?『ブレイクアウト』…?まあ、よくある人形遣い系の話ですね。BLでもよくあるのかは知らないけど(笑

 そんなわけで、宇宙人に寄生されて、おかしくなっちゃった受けの面倒をみつつ、次第に学んで人間らしくなってきた受けが超しおらしいので罪悪感感じつつ惚れ直していってしまう攻め、という筋自体はわるくない。のだが、受けに「ミュッ」だの「ピギッ」だの言われると、笑うというか脱力してしまうじゃないですか。奇声を発しても奇妙な行動とってもいいけどさ、その奇妙さがあまりにステロタイプでなあ。安っぽい。しかもエッチシーンでもこのままなんで、どうしたものか。どうもしないけど。
 あと素の受けの口調がすれっからしっぽくしたいからなのか、なんだか古くさい言い回しが多くてちょっとキツい。というか全体に文章が弛緩しているというか、うまくなかった。

 まあしかし、最後のあたりの宇宙人への始末のつけ方とかは、わりあいよかったような気がした。でも全体としては…、なんだかなあ、という感じだった。

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