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[ 読書/BL小説 ]

渡海奈穂『兄弟とは名ばかりの』

 これは結構前に読んだけどかなりお気に入りv
 父親の再婚で、去年同じクラスだったいけすかない委員長が茶髪だらしない自分の兄になってしまいまして、お互いキライなので両親の前だけ取りつくろって学校ではシカト、なんてしてるうちに歩み寄り。

 わーこういうの好きだわ(笑。
 なんか最近やっとわかってきたんだけど、こういう水と油な二人で反目しあってるうちに相手のいいとこいっぱい見えてきて、好きになったらそれはもうメロメロ…というのはやっぱひとつの王道だなあと思う(や、こんなこと書きつつジョルアバを想定してるあたり、ちっとも王道ではないんだけど、笑

 そんなわけで、チャラ男が父子家庭だったから料理うまいこととか、結構将来の目標ちゃんともってるとことか、いいんちょがマジメ堅物なだけではなくて、すごく母親思いのとことか、お互いに認めていく過程もいいし、互いにのめり込んでいって、いいんちょがすっごくカワイくなってしまって、チャラ男がそれをカワイイィ!とか思ってるのもカワイくてよいですね。
 あと高校生ものなので、いいんちょの頑なで融通きかない感じの不器用さとか、チャラ男の適当さルーズさや売り言葉に買い言葉的なそそっかしさとか、そういう未熟なとこもすごく子どもらしくて
かわゆい。
 ちなみに、堅物朴念仁な父親と、良妻賢母なピアノ教師の母親もいい感じ。
 そんなわけで、なんかもう全体的にかわゆいのでいいか!という…(笑。たぶん、王道でふつーに面白いのと、あたしのツボにはまってくれたのでとってもいい感触なのかなあ、と思う。
 欲を言えば、タイトルはそのまんますぎたかも…あと絵はあんまし合わなかった気もする。

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