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[ 読書/BL小説 ]

雪代鞠絵『有栖川家の花嫁』

有栖川家の花嫁 (B‐PRINCE文庫)
雪代 鞠絵
アスキーメディアワークス
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 旧華族の有栖川本家の攻めと結婚する予定だった双子の姉が出奔し、姉とは離れて母と二人で暮らしていた受けが、あれよあれよという間に姉の身代わりになることになってしまう。分家から妻をめとるのは本家の総領になるためだと言って受けを道具扱いの攻めに、受けは姉が戻ってきたときのため、そして自分も人を嫌いになったままじゃいやだし、とか健気なことをゆって、攻めと近づこう、有栖川家の花嫁たろうとがんばるので、攻めもかなりふんばったもののしだいにほだされたり、誤解したり、云々。

 …これだ!ジャスト!という感じ(笑
 こういうのがすきなんですよあたしは!(笑
 ベタで、でも王道で、キャラもみんな好ましくて、いいじゃないですか。新潟は北陸なのか、とか。受けの名前、水晶であきらは読みづらい(ついみずきと空目する)とか。まあそんなことはささいなことです(笑。

 攻めはかなり冷徹で受けにも相当非道で、受けにほだされずに結構頑張るのと、けどそれには理由があって、という設定と、もうどストライク。
 受けも嫌味にならない感じの健気さとか、末尾の展開でちょっとアレになってもあてつけがましくはならないとことか、よい受けですね。あと先生への気持ちの吐露とかもふくめ、攻めラブ!って感じではないのがむしろ正直というか、この状況なのでこういう反応は感情移入しやすくてよいと思う。
 攻め秘書とか受けの亡き母の元主治医とかも、それぞれいいキャラで、いい機能でもあったと思う。だからこの二人については、後日談とかでもうちょっと読みたかったなあ。

 後日談も面白かった。この本、復刊らしいのだけれど、既刊のほうには後日談はなかったぽい?ので、未読の方にはたぶんオススメなのです。短い漫画もついてるし。
 新婚旅行編で、恋人同士が覗くと縁起がいいという井戸を照れながら覗こうか、とかゆってる攻めがカワイイィし、それを時間がないからと流す秘書がおかしい。攻めが眠らせたSPにお布団かけなきゃ!とかゆってる受けもなんかズレててカワイイィ。あとカゼをひいた攻めが、受けに「強姦されるかの勢いで」服を脱がされて床に入らされるとこがおかしかった。

 まあそんなわけで、やっぱ王道は強いな!と改めて思ったのでした(笑
 あと、一馬さんの絵は最初の頃はどうしても違和感があったのだけれど、かわいいしきれいですき。

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