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[ 読書/BL小説 ]

バーバラ片桐『飛鳥沢総帥のタブー』

 ねたばれしないと書けない。
 アル中の父をかかえてパパラッチでなんとか暮らしてる受けは、飛鳥沢グループ総帥の秘密をおって彼の館に忍びこみ、とんでもない秘密を知ってしまい、監視をかねて館に住まわされることに。

 飛鳥沢総帥の秘密は、あがり症を克服するおまじないにメンズブラを着用してる…というものだったのだけれど、これふつーに女装趣味、のがよかった気がする。メンズブラって、数年後にはそれなに?状態になっていそう。そして、メンズブラ着用を克服すべき悪癖、ととらえているのもなんだかなという気もするので、がっつり(下着だけでも)女装趣味としたほうが潔かったかもとも思う。まあ、その克服が末尾で活かされてはいるんだけどね。
 あと、そんな総帥が三十二さいチェリー、受けも生活におわれてて同様、というのはなんだかういういしくてよかったし、最初の事故みたいなのはよかったんだけれど、その後の関係はあんまりういういしくないというか…惚れあってくっつく、という感じではないのが、せっかくういういしいCPなのにもったいないなあという感じ(笑。
 お話は、前半はそんな感じで飛鳥沢総帥のいろんな秘密話で面白かったんだけれど、後半はなんだかいまいちだった。雑誌記事での仲違いとか、総帥選挙でのあれこれとか、なんだろう…悪くはないと思うんだけれど、なんだかいまいちだったなあ…。

 全般に、設定とか展開はいいんだけれど、心情描写がなんとなくものたりないかったのかも。受けも攻めもキャラはいいのに、そして互いに好意をいだくのはとってもわかるんだけれど、恋愛?なのかなあ、という感じなのかなあ。
 うーん、なんでいまいちに感じたのか、ちょっと自分でもはっきりとはわからない感じ…。

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