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[ 読書/BL小説 ]

木原音瀬『NOW HERE』

 イケメンだけどそろそろ若くはなくなってきたゲイ攻めが、記憶無いけど飲み会でなんかオッサン(50さい)口説いて抱いちゃったらしくて朝になりまっさお。オッサンは同僚な上、初めてだったらしく、しかもなんか自分から好きだとか言ってしまったらしいので、仕方なく暫時つきあうふりでもするか。

 なんか座りの悪い印象の話だった。ので、オヤジ受けを特異なネタとして書いてるような印象を感じてしまった。
 攻めがおっさんとつきあうフリするあたりは、その気がないならなぜそこまでいろいろ気にするのか、と疑問に感じ、お話を展開させるための役割ふられてるような印象だった。
 そして、そんな攻めはすんごい感じ悪く、チェリーだったオッサンは自分に夢中だろうから夢見させてやるか…とか思ってて、どうせあとで痛い目にあうんだろうと思ってたら、まあやっぱりそういう展開になったわけですが、そうなったらなったでアレ?オッサンのほうが感じわるくないです???あんまりなのでとばし読みしてしまったけれど、オッサンてばなんか攻めの最低ぶりがかすむくらい最低なんですけど。でも、そういうお話じゃあ、たぶんないんだよなあ。だからなんか、こう、座りが悪いというか。

 ラストのラブラブもいいけど、とってつけたような印象なのは、受けの気持ちの変化がよくわからなかったせいかなあと思う。オッサンはどういう回路で攻めに惚れたのか(読み飛ばしたせい??
 あと、オッサンの攻めラブぶりもちょっとは書いて欲しい。最後の第三者視点の部分まで、攻めのメロメロぶりしか書かれてないし、なんか攻めかわいそう感がより増してしまった。

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 こういう、受けをいたぶる最低攻めが、どんでん返されてどん底におちこみ、ひざまづいて受けに愛を乞う、のが木原音瀬なんですね?ようやくわかってきた(その理解が正しいのかどうかはよくわからない。気に入る作品とそうでない作品が紙一重だ。

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