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[ 読書/BL小説 ]

遠野春日『愛される貴族の花嫁』

 貴族×没落しそうな貴族。
 攻めは受けの双子の妹と婚約中、妹と母が事故で亡くなり、しかし家の再興のために妹の身代わりで攻めと結婚する受け。

 男とバレてはならない受けは家の中に引きこもりなので、偽装結婚の淋しい生活っぷりに、犬とか書生とか地味~な事件がほんとに地味で、微妙に面白かった。
 攻めの不器用さもかなりいい感じ。
 そんなこんなで、雰囲気的にすごーく自然主義的(笑、冗談ですよ)で、結構好き。箱根の別邸に行くとかね(笑、自然主義じゃないか(笑。不器用な攻めも、自然主義的な男性っぽくて(笑、でもヒーローでもあるという、この面白さ。
 受けはちょっとおとなしすぎた。ずっと女装だし。というわけで、やっぱり女装はニガテみたいです。でも、これまた自然主義の女性的というか、ノラというか(笑、設定がね)まあいいんじゃないかと。

 わたしはマジモンの自然主義はあまり好きではないですが、まあそれは置いといて。

 あさとえいりの絵はあまりしょうにあわないみたい。髪がなんだか薄いというか、毛ヅヤがイマイチというか。

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 というか、これ別に男女ものでもいいよね。
 生き別れの双子の姉妹とかで、片方は貴族の娘で片方は女優とか、なんかどっかにそんな話ありそう。
 うん、別にボーイズでもいいんだけどね。
 なんていうのか、ボーイズならではの物語、ボーイズである必然性がある物語って、やっぱあるかなという気もする。

 いや、この↑話を批判してるわけではなくて、ていうか、この話の場合、ボーイズならではって部分はアレが担当してるかもと思うんですよ。
 って考えると、やっぱボーイズラブって、ジャンルとしては別にえっちなしでも全然いいと思うんだけど、でも個別に見ていくと、それが必要な物語もあるよなあ、とも思うんだよね。

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