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[ 読書/BL小説 ]

かわい有美子『天国より野蛮』


 不老不死の高位悪魔が散歩してると、顔見知りのサキュバスが神学生を狙ってるのを発見、その神学生は片目が悪いらしくモノクルだけど、まあそこそこいい感じなのです。ヒマだったので魔力で学校のセンパイに化け、ノンケの友人に片思いしてるらしいのを利用してうまく口説き、あっという間にセフレにしてみまして、他の人間と同じようにすぐに飽きるかと思いきや、冷めてて自分に心の底からはなびかない神学生に、なんだか次第に惹かれていきまして。

 わりとあっさりとそういう関係になったのでちょっと意外ではあったけど、後から思い返してみれば、この筋ならそれは自然なことだった。
 で、身体はあっさりゆるすのに心は閉ざしたままの神学生に悪魔が本気になっていくのと、孤独な神学生が悪魔と因果な運命で関係して次第に人としての情愛をもったり悪魔に惹かれたりしていくのと、それぞれはオーソドックスな展開でそこそこ面白かったんだけれど、こういうオーソドックスなお話ってどうオチをつけるのか、でベタになるか面白くなるかが変わるような気がするのですよ。
 で、この話のオチのつけ方は…そんな~、って感じでしたね…個人的には。や、こういうオチ(前世=天界では結ばれなかった下級天使→堕天使の攻めと、上級天使→攻めを追ったことで神の逆鱗にふれて短命を運命とする人間となった受け)だと、なんか、今までのお話よりも、オチ設定のがメインだった気がしてきてしまって、なんだか腑に落ちない感じがしたのです。オチも本筋のお話もそれぞれせつないしいい感じだし、結局一応ハッピーエンドっぽかったので、いいんだけれど…。あーしかし、ハッピーエンドかどうかも若干微妙な気もするなあ…。うーん。
 攻めの使い魔がちょっと面白かった。

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