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[ 読書/BL小説 ]

剛しいら『愛を売る男』

 男らしいイケメン系元カリスマホスト×中性的な現カリスマホスト。
 攻めホストはある目的のために、銀座に新しいホストクラブをオープン、受けを新宿の店からひきぬいた。もともと攻めにほれてた受けは攻めの申し出を受ける条件として攻めの体を要求。そんな中、攻めの捜していた女がホストクラブに現れて云々。

 サスペンスの展開がメインだったと思うし、その意味では面白かった。
 BLというか、恋愛物語も、ノンケでかつ恋愛をしない攻めと、母などとの過去のトラウマをかかえつつ攻めに恋する受けの気持ちが、すれちがってるというか違う場所にある感じが面白かった。受けが攻めに過去のこと(手術の)を言わなかったっぽいところとか、面白い。

 しかし最後のあたりの二人の向き合い方が、なんだか違和感が残った。受けの視点での描写がなかったからか、あの病院での甘え方なんかは内面が見えなくてちょっと怖い。攻めも、受けを受け入れた過程はいまいちわかるようなわからないような。異様な事件で判断がちょっとおかしくなっているんでは、とか思ってしまう。
 BLにかぎらず、こういう事件を中心とした物語は、恋愛の成就がつり橋効果に見えてしまいがちな気もするのだ。

 しかし、この表紙は山田ユギかと思っていた…。

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