秀香穂里『俺を飼ってくれ』
有名実力派俳優×劇団員。
受けはルックスはよく才能もあるものの、稽古をしない、女にだらしないろくでなし。一度関係した劇団の同僚に妊娠を告げられ脅迫され、オークションに身売り、攻めに落札される。攻めのマンションで家事をしつつご奉仕の生活へ。
飼い犬生活の質も描写もヌルかったのでいやな予感がしたのだが、ある意味予想通りのオチ…これはないでしょ…。そもそもご主人様と飼い犬、をウリっぽくみせながら、いくらその関係性が本質ではないからといって、ヌルいってのは、羊頭狗肉もいいとこじゃないか。
そしてウラの事実が明かされても、その裏事情がぜんぜん面白みが無いし、人間関係も展開も無理だらけ。
主役二人にしても、攻めはどのあたりからどうして受けに惚れたのか全然わかんないし、受けは受けでいーかげんなだらしない性格と、攻めへの憧れと、攻めへの微妙な素直さ加減がぜんぶしっくりこなくてキャラたってないなあ、という感じ。
ということで、全般的にゆるいお話だったなあという印象。