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[ 読書/BL小説 ]

野原滋『買われた男』

 上京した時からお世話になってる先輩がしくじってヤクザに売られた受け。地下オークションにかけられて、書道家の親子に一週間買われていく。無表情な息子の方が春画の制作をしているということで、そのモデルとして縛られたり、ごはん作ってあげたりしてるうちに次第に打ち解けて。

 面白かった。
 受けはヤクザにたいして何の借りもないので、導入がちょっとついていきにくい。あとオークションは一生モノだという先入観があり、一週間で開放されるという設定が入ってきにくかった。冷静に考えれば日本が舞台なのだし、一生モノというのは考えにくいよね。
 攻めがよくわからない人で、父に抑圧され、力があって、生活能力はあるんだかないんだかで、不思議ちゃんだった。受けはイケメンで普通の人。ヤクザがえげつなくはあるけどそれほど悪い人でもなさそう…と思っていたら、いろいろ事情があった。
 小山田あみさんの絵は本当に素晴らしい。受けがしっかりした体つきなのもいい。しかし、攻めが柿右衛門の壺を持って父とヤクザを見ている場面とか、なぜここにイラストを入れたのか…(笑。挿絵がエッチシーンばかりだと飽きてしまうので、いいんだけど、セレクトが不思議。

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