いつき朔夜『ウミノツキ』
相変わらず面白かったし、この作者への信頼を新たにさせてくれた作品だった…のだけれど。
なんだか微妙に不満も残る、ような。でも作品としての完成度はとっても高いし、確かに面白かったし萌えもあった…。むむむ?
復元船で朝鮮半島までわたる実験に、水軍の子孫ということでよばれた攻め。実験に協力してる大学生の中にちょうかわいい子を見つけたと思ったら男でした。彼はタイからの留学生で、大学のボート部にまじって復元船を漕ぐのだそうですが、なぜか主人公に身体の関係をさそってきます。慣れてるのかと思ったらちょう純情だし、よくわかりません。しかし彼が主人公を誘ったのにも、華奢な身体で頑張るのにも理由があって云々。
なんだろうー。お話はすごく巧いし、攻めは男っぽくていい奴だし、受けもちょっとつっぱしっちゃったけど真面目ないいこだし、かわいいCPだと思うし、だのにあんまし…なんだろう、萌えないというか、必ずしも萌えないわけではないし…。なんでだ?
混乱してます。
とりあえず、後書きを読んで思ったことは、こんだけうまい作家さんに、タイへの取材くらい行かせてあげればいいのに!…ということだ。