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[ 読書/BL小説 ]

いとう由貴『裏切りに愛の雫を』

 明治初期、元藩主おかかえの絵師の次男。絵が異人さんの目に留まって、フランスへ留学することに。異人さん=攻めは親切で、口説かれるも自分は小姓みたいなものだと考え、この人を主と思ってつくそう、とか思ってる受け。しかし実は、攻めはスパイ摘発のために、日本趣味の容疑者をさぐるために受けを利用しようと思っていて云々。

 やはり悪い攻めで(笑、素直で純真な受け、そして王道な展開でよかった。
 …のだが。時代背景的に、ものすごい抑圧描写の連発で、攻めも含めて周囲から差別されつづける受け、というのは、まあかわいそう受けとしてはありかもしんないけど、これはちょっとやりすぎというか、読んでてしんどい。具体的に言えば、イエローモンキーとかその類の語がすごい頻発してて、仕方が無いけれどちょっとなあ。しんどいよなあ。
 お話自体は面白かったと思うんだけどね。

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