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[ 読書/BL小説 ]

遠野春日『香港貴族に愛されて』

 最近漫画もあわせて一日二冊ペースで読んでるので、追いつかなくなってきました。まあそのうち憑きものが落ちたようにペースが落ちるでしょう。多分。
 しかしとりあえずそろそろこれの感想を書いておかないと、マヨイガがお話にならない。

 遠野春日はこれが三冊目で、有名作家だが前二冊(アーカイブ参照)がアレだったので、どうなんだろうと思いつつ古書店でコレを見つけて読んでみた。

 もーものすごくツボった。
 英国留学時代のルームメイト、イケメン香港貴族×仕事やめて長期旅行の手始めに香港を訪れた日本人。

 香港貴族にぞっこんの従妹にいびられたりなんだりで結局在学中に受けが逃げ出し、数年後香港で再会。いまだに従妹にしっちゃかめっちゃかにされて、距離をはかりかねるふたり。

 香港貴族が基本的にジェントルマンな外面をもちつつ、熱くて無茶していっぱいいっぱいな感じでとてもよい。普段は「ストイックな紳士だが」受けのことに関しては「びっくりするほど情熱的に行動するのだ」という、この言葉の選び方はなんだかとても気に入った。

 タイトルもスゴイ潔いよね。もはや漢らしいまでの潔さ。内容が一発でわかり、ちょっと引くくらいの勢いがあって、でも耳なれるとなんだかイカしてる気がしてくる、いいタイトルだと思います。

 なんかアレ、スタンド名ってなんで洋楽なんだよカッコワライ、とか思っててもだんだんそれがカコイイ気がしてくる、あのジョジョ読みはじめの頃の感じ(自分でもゼンゼンわからん。

 高橋悠の絵もすごくピッタリでよい。とくに表紙。というか表紙。高橋悠はしばしばデッサンがものすごいことになっているのだが、この目力の魅力は何ものにも替え難いと思う。

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