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[ 読書/BL小説 ]

菅野彰『高校教師、なんですが。』

 実は初めてです菅野彰。
 キャラの小冊子が欲しくて買った。今は反省…していない。

 年下のイケメンゲイに猛烈に惚れられたあんましやる気のない高校教師、なんですが…。
 愛に飢えてる攻めは、愛してほしくてうざったく恋人につきまとい、イケメンなのに重たがられてふられてばかり。流されやすい受けに思い込みと猛攻でせまり、受けはなかなか逃げられない。しかしある事実を知ってしまった受けは、なんとか逃げようと出会ったばかりの女性と結婚することに。

 …というのが前段で、その後のものすごい破天荒展開にはさすがのあたしも仰天した。そういう無茶苦茶さとかファルス的展開とかって嫌いじゃないけれど、しかしBLとしての満足感が微妙に得られないので、全体的に微妙な感じ。

 BL的に云々、というのは、攻めも受けもなんかきちんと恋愛してくれてない感じがするので、不満が残るのだと思う。
 攻めは愛がほしいだけで誰でもいいんだ、という指摘はとっても面白いのだが、しかしこの受けでなければならない理由が結局語られなかったので、なんだかなあ。このモチーフは、きちんと回収できなければ、単純にハッピーエンドに陰をさすだけになってしまうじゃないか。
 あと、受けはもう少し攻めに惚れてくれはしないか。結局流されただけという印象。

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