かわい有美子『饒舌に夜を騙れ』
SATの同期、明るい兄貴タイプと一見クールな美人。
面白かった。訓練の話とかはラブから遠かったので少々じりじりしたけど、それもまたよかった。
SATの同期、明るい兄貴タイプと一見クールな美人。
面白かった。訓練の話とかはラブから遠かったので少々じりじりしたけど、それもまたよかった。
小学校に赴任した日本人受けが、寮の火事で地元の名家でもあるカウボーイの家に間借りすることになって。
面白かった。わりとベタで期待通りでよかった。
幼馴染の恋人役として雪の別荘に招待されたら、初恋の相手である幼馴染の兄も来ていて、殺人事件まで起こってしまって。
しっかりしたミステリでとてもよかった。こういう作品もっと読みたいなあ。
運命の相手を占うことができる神官が、大国に招かれて王子を占わされて。
ベタ設定だけど期待通りに面白かった。
Kindle Ultimated。
ヤクザの組長に、捜査中の事故で弟を亡くした恨みで抱かれる警視庁キャリア。
面白かった。ちょっと逆恨みに近い気はして受けが気の毒ではあった。
Kindle Ultimated。
大事な役目があると言い聞かされてきた高校生が、異世界で四聖獣のだれかと結ばれなくてはならないらしくて。
ベタだけど面白かった。事件の解決もよかった。
Kindle Ultimated。
個人で闇金をやってる受けと、ヤクザ。
ヤクザものにありがちながらちょっと設定が無茶というか甘い気はするけど、お話は面白かった。
クール美人と思われがちだけどほんとはぽやぽやな受けが、初彼女に浮気されてやけ酒していると、知り合いの社長秘書に恋をしたことがないのでお試し恋人になってほしいと言われて。
申し訳ないのだが、こんなに読むのが苦痛な本は久々だった。初めての作者ではないので、この作品が自分にとって苦痛なんだろうと思う。別作品のスピンオフらしいけど、そういう問題ではないと思う。
受けは恋愛をしてこなかったせいだけではないだろうけど、内面が子供っぽくて悪い子ではないけれどちぐはぐ。攻めが本当にキツくて、恋愛がしてみたいといいつつ今まで散々遊びまくっていたらしく、受けにもこんなの初めてとか今までの恋人にはどうこうとか常に過去の恋愛を引き合いに出すのがすごく萎える。受けはよく平気だな。やたら手慣れて愛の言葉をささやきまくりなのも本気に見えないし萎えるし、どこから受けが特別だったのかわからない。最初から特別だったのかもしれないけど、だったらお試しの意味はなんだ(このあたりは読み落としたのかもしれないけど。とにかく好きになれない攻めで、あらすじからは堅物秘書だと思ったのに…という落差が余計に苦痛を感じさせたのかもしれない。
お話の展開も微妙だし、とにかく苦痛で途中で読むのをやめようかと思ったくらい。ざっと飛ばし読みした。
四作目。豪華客船でのショーに出演しているフィギュアスケーターの警護のお話。
うーん。なんだか微妙だった。最初に依頼を受けたのがスケーターの彼氏で、そこから警護をいやがっていたスケーターの警護にうつるのが曖昧。俺様で嫌われ者らしいスケーターがわりとすぐジュンになついて気遣いできるいい子なので、嫌われててかわいそう。彼氏のあれこれはそんな気がしてたけど、逆恨みだし、感情面の決着が書かれてないしでスケーターがかわいそうなまま。ということで、全般的にスケーターがかわいそうだし展開がすっきりしなかった。
近代イギリス、継母に嫌われて家族から浮いているので、なんとか家業だけは頑張ろうと輸入商をしている受け。子供の頃誘拐した盗賊がライバル商人になっていて、昔はいい感じだったのに、なんかすごい嫌われてる。そんな受けに、父の知り合いの怪しい科学者が近づいてきて。
なんか要素詰め込みすぎて、継母が来たせいで阻害される貴族の坊っちゃんがワイルド盗賊に好かれて再会し幸せになる話と、一人で生きるために冷酷っぽい商人になった受けがワイルド攻めに癒やされる話と、攻めが受けを誤解して嫌っている話と、マッド博士のフランケンシュタインばりの人間改造話と、冷たかった父との和解話と、それぞれ別でもいいくらいなのに一つのお話になっている。そのせいで、攻めと受けの話が物足りない。特に人間改造話のせいで攻めが受けを蔑んでいる感じなので、かわいそうな坊っちゃんもしくは冷淡な大人になってしまった坊っちゃんがワイルド攻めの包容力で癒やされる…というカタルシスがほとんどないのがBLとしてなんだかなという感じ。
小山田あみさんの絵はいつもどおり美しいのだけれど、なぜかこのお話には合わない気がした。