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[ 読書/BL小説 ]

高岡ミズミ『天使の啼く夜』

 顔はよいがハイパーダメなヒモ×謎のエグゼ。

 行くところがなくなっていたヒモが、謎のエグゼに拾われてピグマリオン(笑。エグゼはある目的のためにヒモを利用するつもりで云々。
 冒頭はヒモがダメすぎて面白かった。しかしその鬼畜ダメ男描写を、あとから反省したりする視点がハッキリとはでてこないので、ちょっとどうかなあ、とか思ってしまうのはなんか規範批評ぽくてよろしくないかもしれない(わたしが。

 謎のエグゼがなぜヒモに惹かれるようになったのかは、なんとなく判る気もするんだが、もうちょっとはっきり書いちゃってほしかった。

 しかしお話の展開的には、ダメヒモがエグゼに惚れて変化して成長して、という線が中心だし、そこはじっくりとっくり書かれてて面白かったし、ヒモはダメな時期から変化した後まできっちり魅力的なキャラだなあと思った。
 ヒモなので女性をたぶらかす部分もあって、それはニガテな人もいるだろうけど、展開に活きていたのでわたしは良いと思った。

 絵も好きです。特にカラーとかがBLっぽくない人だと思うけど、そこも好きだ。

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