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[ 読書/BL小説 ]

いおかいつき『運命の鍵開けます』

 なんかうつなエントリをずっとおいとくとよくないね!

 イケメン鍵屋が仕事先で殺人事件にまきこまれたら、警察署で部下にかるくあつかわれてるキャリアが高校の同級生でした。
 殺人事件はいまいちというか、穴が多かった気がしたけど、本筋の恋愛物語はとっても面白かった。

 受けはメガネクール美形で、先述のとおりキャリアで、実はゲイなのを隠して孤独という、わりと王道な受けだけどよい受け。攻めへの憧れは恋心なのだと気づくのがやや遅く、恋の悩みが唐突な印象はあった。
 一方攻めはちょっと破格っぽくて、高校時代には受けのことをたんなる鉄仮面な同級生としか思ってなかったというのがすごい。そして再会しても、受けにはもと級友としてのなつかしさしか感じなくて、ちょうど男に興味持ったとこに受けがゲイだと知って寝てみたり、その後もかわいいクライアントと寝てみたり、それでいて恋人になったら一途になるという王道ノンケ改心攻め(なんだそれ?)でもなく、結構ひょうひょうとしてる。
 そういう破格さって、奇をてらったキャラになりがちというか、恋愛物語をつまんなくしてしまうだけになっちゃうことが多い気がするんだけど、この攻めはどこかあっけらかんとしてるせいか、なんかやな感じはしなくって、よいキャラだと思った。

 絵はあじみね朔生なのでいい…と思ったのだが、なんだかデッサンの微妙さが目立った。

 続編がすぐに出るそうなので、楽しみvもうちょっとラブラブしてほしいけど、この独特さを活かしたラブラブが読みたい(なんとわがままな。

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