渡海奈穂『ご主人様とは呼びたくない』
Kindle Ultimated。
母がつとめているお屋敷の坊っちゃんに口説かれまくるので独り立ちしたらアパートの隣の部屋に坊っちゃんが越してきた。
なんか物足りないと言うか、多幸感に欠けるというか…。受けが坊っちゃんを拒絶しまくった期間が残念に思えたり、受けの世話焼き体質が損に見えたり、受けが新卒で入った会社に随分迷惑かけたなあとか、攻めの家族もみんな少しずつ不幸だし、いまひとつ手放しでハッピーでない。かといって、それが現実味になっているわけでもなく、むしろ白馬に乗った王子様という典型的なファンタジック攻めなわけだし。