榎田尤利『執事の特権』
これはちょっと前に読んだ。
執事見習い×ご主人様。受けは潔癖症というか、強迫神経症で常に手を洗っており、白い手袋をはずさない。そんな受けのお世話をするなんてとんでもなく大変じゃん、と思いつつ、執事についてお世話してるうちにハマりこんだり情が移ったりなんだり。
受けの強迫神経症は、多かれ少なかれ結構多くの人がもってるんじゃあないか、という感じの感覚として書かれてて、感情移入しやすくなってる気がした。
攻めも器が大きく、しかし若さもきちんと書かれてて、とても魅力的。
各章の最後の受け視点が、うまく機能してたりしてなかったりしたけど、総じてよかった。
展開はわりとオーソドックスなのか?とも思うけど、チェスの菜箸のくだりとか、うまいなあと思った。
ということで、総合的にとても面白かった。