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[ 読書/BL小説 ]

神江真凪『MOON DIVE』

 ところで美容院って、雰囲気にあわせた髪型にしてくれる気がするので、ちゃんとオサレしていかないと、と思うわけじゃないですか。なので、かみがわさわさでもう限界!となって美容院に行く時って、かなりがんばってオサレするわけですよ。メイクばっちり、わさわさの髪もがんばってスタイリングして。で、美容院の鏡をみると、アレ?こんくらいだったらぜんぜんいけてない?髪切らなくってもよくない?とか錯覚してしまう罠。ちゃんと切らないと次の日からまたわっさわさなのだよ!
 というわけで、新しい髪型はいい感じなのですv短いと楽ですねv

 作家買いまではいかないけれど、新刊出たら一応梗概はチェックする作家さんで、今回は人魚のハーフ青年は満月の夜には女体化してしゃべれなくなる…という設定に、ああ~あたしの地雷だわーと思ったものの、女体時に再会した高校時代の同級生にムラムラして無理矢理抱いてしまい…って、オイイィィィ!攻めが女体化かよ!と驚き、あたしなんか梗概を誤読してるのかしら…と不安になりつつ読んでみた。

 や、ちゃんと攻めが女体化人魚でした(笑

 親切イケメン優等生で、だけど秘密もあるし、人とは距離とって過ごしてるだけの攻めは、けれどほんとは親切でもなんでもなくって、受けにも彼女にもそうとう非道だし、初めて受けに執着を覚えて大混乱の行動原理不明瞭で、ちょっと読んでて一貫性なくてしんどい。けど性格のわるい攻めが自分の感情をもてあましてるのは読んでて面白い。
 受けは人になれない野良猫のような感じなのだが、まわりになじめない若者っぽさがすごくよく出てる感じで、とりつくしまの少ない話し方がとてもうまいなあと思った。しかし攻め視点のお話ということもあり、内面がやや不透明でものたりない。

 しかしまあ、攻めの女体化設定は斬新で面白いと思ったのだが、後半ほとんどその設定活きてないし、ていうか人魚設定の必要性はもっとわからないし…なんだかなあ。攻めの無茶苦茶さとか、攻めが何とも思ってなかった受けに近づくきっかけとかをつくるためだけなら、他の設定でも代替がきいてしまうような…。

 絵がなあ。やはりこの絵師さんあまりうまくない気がしてきた。攻めの顔が怖い…女装したまま男に戻ってる絵は特に怖いし、なんか昔の人みたい…フォークっぽい…。

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