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[ 読書/BL小説 ]

夜光花『ミステリー作家串田寥生の考察』

 うーん。悪くはないけど、帯に短し襷に長しというか…。

 ワガママミステリ作家の串田寥生にふりまわされるゲイ(なのはナイショ)編集の神凪くん。次の作品のために、神凪くんの出身地である島に行きたいとか言い出して、云々。

 ミステリとしては、展開がゆっくりすぎた。端的に言えば殺人が末尾すぎたというか…。キャラ多い割に、BL=ラブストーリーでもあるせいか脇キャラ描写が少なく感じて、こんな多人数必要だったのかなあと思ってしまった。多めのミスリードさそうにしても、殺人が遅めなのでいまいちそういう機能ははたしてないし。

 ラブとしては、どうにも攻めに萌えられず…。夜光さんのこういうわがまま破天荒電波攻めって、あんまり好きになれないなあ。なんかわざとらしさもある気がするし、逆にキャラがたたないというか。わがままオレ様ですよ!天然電波ですよ!って指示が丸見えというか、自然に見えない、気がしてしまう。あと、こういうキャラであっても、受けを選ぶよ!という気概というかガッツというか、を、もうちょっとくらい見せて欲しかった…。
 受けも、真面目に見えて実は淫乱だったみたい、というくらいだし、なんでこの攻めが好きなのかいまいち納得できないんだよね…いや、それは自分がこの攻めがニガテだからかな。

 そんな感じで、なんだかとってももったいない感じの内容だったのです。
 あと、絵がこの絵師さんにしては随分雑に感じた…残念。

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