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2007年01月21日

甲山蓮子『狂狼の熱き牙』

 これもちょっと前に読んだので、ちょっとよく覚えてないんだけど。

 中華系極道×中文大学生。
 失踪した兄貴のかわりに、弟のお前が愛人になれと、なんかその時点でいろいろムチャがあるんだが(特にそれを受け入れちゃう側に)全体になんか輪切りのソルベ。カジノ手伝わされたり、大学通ったり、館の侵入者とか、ぶつ切りのエピソードをかさねてる印象で、全体的な統一感が薄い気がした。キャラもあんまり印象にのこらない。兄とかもなあ…。

 絵がかわってからの櫻井しゅしゅしゅはあまり好きではないのだが、特に挿絵師としてはすごく苦手だ。正直、そんなに目の敵にするような絵ではないとは思うのだが、だからこそ苦手なのかもしれない。線もデッサンも表情も背景もふんいきも、惹かれるところがないうえにもはや個性すらない。というのは、すごく個人的にダメなのだ。そして絵師となると、小説のキャラの個性を殺してしまっている印象があって、さらにしんどい。



2007年01月19日

吉原理恵子『トライアングル・ラブ・バトル』

 新刊「激震のタービュランス」を見て、タービュランスって何だろう、と気になったのでシリーズ一作目を読んでみた。この作家は名前だけはよく拝見するので大御所なのだろうし、うかつに買ってみてもそうそう失敗はしないだろうと思ったし。

 …ものすごいですね。
 なんというか、文体がスゴい。
 BLノベルって、一般小説とやっぱり文体が多少違うとあたしは思うんだけれど、それでもBL文体と一般文体の間に明確な区切りをつけるのは無理かも、という気もするのだ。グレーゾーンがあるというか。
 しかしこのテクストは…これはもうラノベだ、と思った。BLと一般の間はグレーゾーンだけれど、ラノベ文体と一般文体の違いは、明らかに(少なくともあたしの中には)あるんだなあと思った。
 なんだろう、とにかくものすごい句点が多い。読点のかわりに句点使ってるんじゃないのか、これ。あれか。戯作か。戯作ですか(まあ戯作もつきつめればラノベと同じといえばそうかも???)
 しかも、ページ下の空白が異様に多い。「だが。」「しかし。」とかで一行とか使うですか、そうですか。

 あ、そういう文体を批判したいわけではありません。ただ、これまでBLノベルってラノベというジャンルの中の一ジャンルだと思っていたんだけど、もしかして違うかもなあ、とか、むしろラノベジャンル自体が発展してきている中で、あたしのラノベ(文体)感覚がもう古いものになってるのかもなあ、とか、色々考えた。たぶん後者のほうが重要。

 ええと、物語について。
 バスケ部のエースでわんこ系モテ男の龍平、超絶美形の暴れん坊でヤローのカリスマ翼、という超有名人二人→頭はいいけど一般人な哲史。

 まあそんなわけで、二人のナイトと平凡姫、で、だらだら~と全然お話が進まないし、このラノベ文体ラノベムードで哲史のとりあいが何冊も続くんだろうな~、とのんびり読んでいたので、哲史の帰宅場面あたりでアレ?と思って、その後の突然の暴露にビックリ仰天ですよ。とても下品ですが、お子様ランチのオマケがレースの下着でした、とかそんなかんじだった(どんなんだ。明らかにラノベでありながら、そこにBLが侵犯してきたという感じで、やっぱりそれら(ラノベとBL)はあたしの中で異質なものとして分類してたんだなあと思った。

 まあエッチな展開は別にしてもだ、CP設定の段階からして既にBL的な気もする。
 常道彼氏キャラ(多分)の龍平をおしのけてアテウマキャラ(多分)の翼がメインになってるのもBL的だし、物語の中で哲史に「選ばれていく」のではなく、既にデキちゃってるのもBL的。それらがラノベ文体でなされたからこそ、あたしはビックリしたのだと思う。
 ちなみにあたしはそういう他ジャンルではやらないことをやってしまうのがBLってジャンルだ(ムチャクチャもベタもなんでもありというか)だと思ってて、だからあたしはBLを読むのをやめられないのだなあと思う。

 まあ、あれです。タービュランスは乱気流のことでした(ぐぐった。続きは…新刊では読まないと思うけれど、古本でみつけたら読みたい。



2007年01月17日

四谷シモーヌ『倫敦夜想曲』

 BL歴のまだ短いあたしは、見かけるたびによくわからん存在な作家だなあと思うのだ。
 とりあえずあの人形作家とは関係ないんだよね??

 イギリス人貴族商人、後にイギリス海軍×日本海軍の大主計。日清戦争後、ある任務のためにイギリスにわたる船の上で貴族のおぼっちゃんにほれられて云々。

 なんかひどく文章がヘタだった気がする…読み続けるのが厳しかった。いや、きちんと読了しましたが。

 時代考証というか、社会情勢や海軍の階級なんかをこだわって書き付けているのに、会話文が妙にくだけまくりの現代語なのもしんどい。このカップリングで攻めに受けを「あんた」とか言われると非常に萎える。いやカップリング的にもそうなんだけど、こんなボンボンが短い期間でペラペラになれるほどの素晴らしい教師に日本語を習ったんなら、そう適当な教師ってこともないだろうし、こんなぞんざいな言葉遣い教えたりしないでしょう、と思うので設定から考えてもひどい。だのに半端に会話の中にも当代言葉というか軍人なまりとかを組み込むので、ますますちぐはぐ。
 半端といえば、社会情勢とかもちまちま書いてる割にはなんだか半端で、ロシアが、日本の国力が、日英同盟が云々とか言われても、なんか半端で通り一遍でうすっぺらい。そらぞらしくてしらける。

 キャラについては、前述のように現代語で会話してる時点でもう萎えるのだけれど、それを除いても心情の変化が唐突でスムーズでないし、とりたてて見るべき美点(物語のキャラとしての)もないし、どうも魅力に乏しい。
 展開も、前述の時代設定の瑕疵を除いても凡庸。ひとひねりはあるものの、どうにもご都合主義。

 ところで稲荷家房之介はこの程度(日本海軍、イギリス海軍)だったら資料なしで描けてたりして、とか想像してみた。
 あと、BLに出てくる「大日本帝国軍」って海軍しか保有してないんじゃないの?と思うくらい、BLには海軍しか出てこない、と思う…理由はなんとなくわかるけど(ごく稀な例外である大竹直子とか本仁戻を見ればわかるように、空軍とか軍医とか出てくると、第二次大戦になってしまうのだと思う。



2007年01月12日

高尾理一『一緒に暮らそうよ』

 これも以前に読んだのです。
 祖母と二人暮しの大学生×だらしない居候。

 なんかどうも、こういう純情かわいこ受けはちょっとニガテかもしれない。よい子すぎて。
 祖母と攻めの二人暮しについての描写や展開とか、妙に無駄な力が入っていた気がする。攻めの性格付けにかかわるし、よいけれど。

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 ちなみに、『ファミリー・バイブル』『ハートに優しくくちづけを』もいまいちだったんだけど、家族の描写のせいかなあ…でも、『夜に濡れる蝶』の同人誌のお祖母さんとかは面白かったのだけれど。



2007年01月09日

高尾理一『束縛は罪深い優しさで』

 これも第一次高尾理一祭りのときに読んだ。
 でも残念ながらいまひとつだった。

 傲慢束縛したがり某社長息子×に、めちゃめちゃロクオンされてしまったその友人。
 束縛、逃走、発見、監禁云々。誤解を解いて話し合って距離をおいて、という感じ。ある意味王道なんだけど、なんかはっちゃけたとこがなくて見所に欠けてた。



2007年01月08日

池戸裕子『楽園の獅子王』

 これは結構前に読んだ。
 謎のガーデニング大好き貴族×傷心の日本人旅行者。

 受けは攻めの庭に迷い込んだり庭仕事手伝ったり閉じ込められたり云々。
 二転三転のどんでんがえしがあり、最初は筋もキャラ立ても結構イミフだった。そのあたりのサスペンスっぽい展開は割り合い面白く読んだ。
 キャラもまあ悪くない。攻めはガーデニングとか植物大好きとか人間嫌いとかって感じで、そういう設定の理由もきちんとかかれてた。受けも自分をふった元カレとのことや性格設定などがきちんと書かれててよかった。

 なんでこういちいち留保をつけるような書きかたをしてしまうのかというと、…受けが。アレをしてしまう場面が、あって…とにかく…あたしには辛かった…んですが、どうなんだろう…。まだBL小説あんまり読んでないけど、漫画は沢山読んでる方だと思うし、それらぜんぶあわせてもソッチ系以外の作品でこれを見たのは初めてのような気がするんですが…(涙
 とにかくもう、それだけで印象はものっそい悪かった。

 あと、ラストあたりのパブでの展開以降とか、妙に突然お安くなってしまってないかい、という気も若干したけれど。
 うーん、でも別作品も読んでみようかなあという気もしてる。

 絵は受けがしっかりした身体で(笑、なんか変態チックだね自分)よかった。攻めの髪型はちょっとどうなんだろう。ダークヘア+獅子、の結果なのか…。



2007年01月07日

榎田尤利『愛なら売るほど』

 榎田尤利もものすごく人気作家らしいので、どこから手をつけたらよいのかわからず途方にくれていたのだけれど、とりあえず新刊を買ってみた…ら、アレ、ネット上の感想をいくつか見てたら、なんかこの作品はあんまし評価高くないの…?と、ガッカリしてしまってしばらく積んでたんだけれど、ちょっと前に読んでみた。
 面白かった。
 以下、たぶん、すごく言い古されてるだろうようなこと、を書きそうですが、まあそれもいつものことかと。

 これ一冊だけ読んでも、なんか、ものすごく、ものすごーく器用な作家ぽいね。よくも悪くも、って意味でなんだけれど、でもこの器用さはすごいね。

 高校時代の同級生、イケメンエリート広告代理店×レディコミ漫画家。
 受けはドラマ化映画化されるほどの超人気レディコミ、愛を捜して彷徨うデラシネ・麗奈が主人公の漫画『愛なら売るほど』の作者・キャンディ先生。へろへろの天然かわい子ちゃんで、同窓会で憧れてた攻めに再会、ひょんなことからその攻めと同じマンションに住むことになって云々。
 攻めは漫画、それもレディコミなんてバカにしきって…いつつ、『愛売る』の隠れ大ファン。
 …なーんて、設定も大筋も、確かにベタベタでありがちで、すべてが予測範囲内ではじまり、終る。だけれど読者的には、王道がゆえに王道で来て欲しいわけで。で、ここにこう来て欲しい!って展開を、欲しい単語・センテンスで本当にきっちりびしっと決めてくれるので、スゴイなあと思った。ここまでばっちり思った球が来る作家は、ちょっと他に見たことないや。ほんとに器用な作家なんだろうなあって思う。九分割で四種類の変化球が可能なピッチャーみたい(笑。なるほど人気なわけですな。
 キャンディ先生の担当×元小説家のCPも、設定も展開もこれまたベタベタだけれど、やっぱり見事なお手前ですなあ、と感心しきりで読んだ。

 そんなわけであたしは榎田尤利初読みだったのでそこらへんに感動してしまったのでしょうが、まあエクスキューズつけといたように筋とかはわりとどうでもいい感じだった。

 …のだけれど(笑
 いややっぱこれはズルイわ、漫画家設定はズルイ(笑
 攻めが『愛売る』の大ファンって設定が、ほんとにあたし好みで、もう本筋どうこうよりも、その攻めの『愛売る』ラブラブ描写だけでもすごくよかった…。
 『愛売る』に大盛り上がりの友人たちに冷たい視線を送って、「しかし、どこがそんなに面白いのかね『愛売る』の。子供騙しの展開に、大袈裟で古くさい演出……ギャグだよな。おまえたちもまさか本気で見てるわけじゃないだろ?」とかゆってる攻めが、雑誌連載までおっかけて、コミクス発売日にコンビニで取りおき分をゲットして、ニラニラしながらマンションの部屋へ戻り「さあ、いよいよダイブするのだ。真実の愛を探しに、姫女苑麗奈とともに」とか思っちゃうとことか、ほんとに気持ちよい。
 担当×小説家の方でも、小説家が無理矢理『愛売る』を読まされてドはまりしてしまう展開だけで、もうすっごく面白かった(笑
 …あたしはほんとに漫画家表象に弱いね(笑

 もう一つの漫画家シリーズ・ルコちゃんのお話は、今ゴールドでコミカライズ版を読んでるわけだけど、たぶんあたしはキャンディ先生の方が好きなんじゃないかなと思う。ルコちゃんはリリカルな作風で、キャンディ先生の作風はド大衆向けだから、たぶん。定型っぽい設定のほうが、戯画化するには面白いし、この作家があたしの感じたとおりの作風の人なら、やはりそういう定型キャラのほうが映える気がする。お話の面白さとは別にね。まあ、比べてみないとわかんないけどね。

 高橋悠は相変わらずカラーの目力がすごいなあ。

 まあ漫画家表象の話はおいといて、とりあえずこの作家はこのエクリチュールが売りか、あるいは少なくとも財産の一つではあるんだろうなあと思ったんだけれど、他の作品も読んでみないとですね。どの作品が一番有名なのかな。



2007年01月03日

木原音瀬『吸血鬼と愉快な仲間たち』

 今年こそ、感想はなるべくリアルタイムに更新したいです。ということで。

 木原音瀬は『箱の中』とかがすごく評価高いらしいので、読もうと思いつつも、逆にちょっと身構えてしまっているのかなかなか手が出ないのですが、この新刊をふと手にとって、軽い気持ちで買うてみてしばし積んでた。でもBLでファンタジーとか人外魔境とかってあんまり好きではないので、正直あまり期待していなかった。のだけれど、お正月のヒマにまかせてちょっとずつ読もうかと軽い気持ちで読み始めた、ら、と、とまらなかった…!一気に読んでしまった。(まだ)BLじゃないけど、すごく面白かった。久々にいい作品に出会ったと思えた。

 主要人物三人が顔をそろえるまでの前フリがかなり長いのだけれど、これがちゃんと読ませてくれるんですよ。その後も内容がすごく濃くて、わずか一冊によくまあこれだけ詰め込んだなあ、という感じ。それでいて描写が薄いわけでもない。各キャラもすっごく魅力的。

「助けて、助けて」
 吸血鬼のアルベルトは、ドのつくヘタレで、しょっちゅうべそべそ泣いてて、一生懸命ですごくかわいい。それもただ性格的にヘタレっていうだけではなくって、吸血鬼の孤独さ、やるせなさがよく伝わってきて、ものすごい感情移入してしまう。
 アルは昼は蝙蝠、夜は人間という不完全な吸血鬼で、キバを持たないために人間の血が吸えずに、ネブラスカの食肉工場に潜んで牛の血をこっそり吸って生きていた。だがある時、食肉にまぎれて冷凍されて日本に輸送されてしまう。解凍されたはいいものの、素っ裸で人間に戻ってしまったりして警察にやっかいになったりすったもんだするのだけれど、言葉が通じず、蝙蝠と人を行き来し、血も手に入らないアルが、誰にも理解されずにお腹をすかせて辛い目に合いまくっている様子がかあいそう(まさに宮沢賢治的な「かあいそう」の世界)で気の毒で、吸血鬼の「どうにもならなさ」を、この前フリがまずしっかり印象付けてくれているのだ。
 吸血鬼だとわかった途端、自分が人間の扱いをされていないような気がして悲しくなった。吸血鬼じゃなかったら、お腹が空いたら死んでしまうような人間だったら、もうちょっと優しく…というか親身になってもらえたんだろうか。腹が立っているのに、悲しい。涙が出てきた。
 だからその後、刑事の忽滑谷(ぬかりや)に連れられて出会った暁とのこのくだりなんかがすごく活きている。ここまでアル寄りで読んできている読者には、エンバーミングの際に捨ててしまう血をゆずってほしい、と願うアルの必死さとか空腹とかがすごくわかるわけですよ。だけれど、一方死者を冒涜するようなマネは出来ないと怒る暁の職業倫理もすごくよくわかる。どちらにも感情移入してしまってもどかしくて、誰か二人をわかり合わせてやってよ!なんて思ってしまう。

「お前が吸血鬼になったことも、冷凍になって日本へ来たことも、俺には一切丸ごと関係ない」
 そんな暁はツンデレというか、横暴で他人に無関心で不器用で、けれどアルのことをちゃんと心配してて、そんな割り合い定型キャラなのだけれど、やはり描写がうまいのかすごく魅力的。日本語のテキストを勉強しているアルが蝙蝠の姿で四苦八苦していることを忽滑谷に言われるまで多分気付いてなかったあたりとか、そのことを指摘されてもアルを甘やかすなとか言ってしまうあたりとか、なのに忽滑谷がいなくなるとアルを助けてあげるくだりとか、丁寧なキャラづくりだよなあ。

 ともあれそんなふうに、吸血鬼のアルと、ただでさえ人間嫌い気味の暁とはなかなかかみ合わず、でもだからこそ双方ともに魅力あるキャラになっていると思う。コンビニに行く挿話なんかも、買い物という日常行為を通じて悲哀を思い出してしまうアルの気持ちとか、一方そんなアルの気持ちに気付けない暁の不器用さやにぶさとか、けれど結局雨の中アルを捜しに行くツンデレな優しさとか、もうどっちもかわいくて仕方ない。
 そして、そんなふうに感情は常にすれ違い、だからこそ、まっすぐに行き会った時が、すっっごくイイわけなんですよね。

「いったい何を見てたんだよ。彼は人間だろ」
 忽滑谷もいいですよ。おだやかで冷静でアルにやさしくて、けれど仕事では案外にスタンドプレーしまくりで、実はドSという(笑

 あと今回は全然BLでないけれど、次回作ではBLになっていく予定みたい。年齢的に暁×アルかと最初は思ったけれど、読み進めるうちにアルのどヘタレ攻めだと思い始めた…どうなんだろう。どっちでもいい。とにかく楽しみだ。

 しかし、何ですか、このタイトルはあまりに凡庸というか…勿体無い。
 あと突然地の文が一人称語りになってるところとか、そこは「流暢」じゃなくて「悠長」ではとか、…やっぱり勿体無い。

 うん、でもすごく面白かったのですよ。



2006年12月20日

高尾理一『奪いたい、守りたい』

 楽しみにしてたので即読んだよ!

 三十代の日本人バウンティハンター×富豪の愛人の子のアメリカ留学中大学生。

 バウンティハンター=法強制執行人。仮保釈中の被疑者が逃亡した際に、主に保釈金を支払っている会社のオファーで出頭をうながす民間人。

 父が亡くなって遺言により遺産の半分をもらえることになった受けが、偶然知り合った攻めに護衛を依頼。二十歳になる日に、留学先のアメリカから日本に戻って、遺産を相続しなければならないのだが、本妻とその息子の手先に命を狙われており云々。

 こうして書くと、筋は正直イマイチっぽい…ように思えますが、多少のひねりもくわえられてて、お話はまあそこそこに面白い。だけど、いかに受けが攻めに迫るか、の方が本筋だったような気がしなくもない。

 攻めは暗い過去にストイックな性格で、性格付けはまあまあよろしい。明彗という名前、呼び名がメイとかわいらしいのもよいような気がする。
 だが受けは素直・健気・一途・いじらしい、しかもお子様・いい子ちゃんで、もはやウザくなるくらい(笑)かわゆいので、ちょっと正直しんどい。攻めへの捨て身の猛特攻も、はげしく(いわゆるところの)ダメ女的というか…やっぱりちょっと、読んでてしんどい。ただ、この子がなんでそういう性格になったのかとか、状況などの外在的な条件がしっかり描かれているので、納得はする。結局、真面目ないい受け(なんだそれ、笑)なんです。
 一方、攻めは恋愛面に関しては特に、最後の方で視点がもらえてないせいもあって、いまいち感情の書き込みが物足りなかった。

 だがまあ、なんですか、普通にBLとしてそこそこ面白かったんですが、やはりこの作家…そこここに出てくるヘンな表現、ヘンな言葉が…(笑、もう、やはりツボです。
 冒頭、受けを家に連れ帰って攻めが心配している場面で「まるで変態になった気分だった」と思うところで何がおかしいのかもわからず妙にウケてしまったのがことのはじめ、あれに関する「甘ったれた」という形容とか、春希の乳首をなんだと思っているのだろう」とか、(BL的にはたぶん)いいところで大爆笑ですよ。
 そんな爆笑ポイントがところどころにあったので、なんかお話の内容はもう二の次で、この作品に満足してしまった。

 ていうか、バウンティハンターというとやはりステファニー・プラムを思い出すじゃあありませんか。耳なれた単語がいっぱい出てきてニヤニヤ。でも後書きにも書かれていたように殆ど護衛話なので、あんまり活きてない設定だった。
 本作は更に、2インチのヒールをさしての「二インチ」という換喩とか、荒らされてバスルームに動物の死体を投げ込まれた受けのアパートについての「きみのアパートは荒らされていたし、バスルームにちょっと問題があるからな」という言い回しとか、プラムっぽいというかアメリカナイズド。な印象。こういうの好き。



2006年12月19日

小塚佳哉その他。

 えっと結構前に読んで、感想を書く気がしないものを短評で。

 出会いの時点で小学生×大学生…という時点で引きますがな!数年後の展開でも引かせてくれて、なんかしんどかった。キャラも展開もつまらなくはないんだけど、その二つのドン引きポイントでもうダメだった。

 イケメンロッカー×美貌のセキュリティ。悪くはないけど特に面白みもなく、特になぜ攻めが受けを好きになったのか、そもそもあれは本気なのか、不明。なので、没入できない。あと絵がBL向きではない気がする。

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もくじ

C・S・パキャット『叛獄の王子』1~4
名倉和希『初恋王子の甘くない新婚生活』
渡海奈穂『御曹司は獣の王子に溺れる』
夜光花『忘れないでいてくれ』
渡海奈穂『完璧な恋の話』
沙野風結子『疵物の戀』
千地イチ『君だけが僕の奇跡』
渡海奈穂『ご主人様とは呼びたくない』
渡海奈穂『マイ・フェア・ダンディ』
渡海奈穂『甘えたがりで意地っ張り』
渡海奈穂『ロマンチストなろくでなし』
水壬楓子『氷刃の雫』
夜光花『ラブシッター』
間之あまの『嘘つき溺愛ダーリン』
夜光花『花嵐の血族』
かわい有美子『月一滴』
いとう由貴『まだ、恋とは言わない ただ一度の恋のために』
かわい有美子『透過性恋愛装置』
杉原理生『光さす道の途中で』
雪代鞠絵『全寮制櫻林館学院 ~ゴシック~』
月村奎『眠り王子にキスを』
月村奎『それは運命の恋だから』
高岡ミズミ『ナイトローズ ~囚われの寵花~』
餡玉『怖がりヤクザに懐かれまして。』
神香うらら『傲慢紳士と溺愛クルーズ』
栗城偲『玉の輿ご用意しました』
伊勢原ささら『嫌われ魔物の大好きなひと』
真宮藍璃『純情淫魔と絶倫社長』
海野幸『良き隣人のための怪異指南』
相内八重『転生したらスパダリ王と溺愛生活が待っていた件』
夜光花『烈火の血族』
小中大豆『ラプンツェルの通い妻』
伊勢原ささら『孤独な天使が舞い降りる』
小中大豆『腹黒天使はネコ耳王子と恋に落ちるか』
滝沢晴『初めまして、君の運命の番です』
はなのみやこ『恋と謎解きはオペラの調べにのせて』
真式マキ『恋罠ロックオン』
高遠琉加『天使と悪魔の一週間』
谷崎泉『リセット 上』
海野幸『ifの世界で恋がはじまる』
越水イチ『ニャンダフルライフ』
小中大豆『甘えたがりなネコなのに。』
凪良ゆう『美しい彼』『憎らしい彼』『悩ましい彼』
名倉和希『手をつないでキスをして』
名倉和希『恋の魔法をかけましょう』
義月粧子『報われない恋の代償』
華藤えれな『眠れる森』
渡海奈穂『カクゴはいいか』
英田サキ『STAY』『AWAY』
かわい有美子『閃光と共に跳べ』
かわい有美子『饒舌に夜を騙れ』
神香うらら『カウボーイは清楚な花を愛す』
神香うらら『恋の吊り橋効果、試しませんか?』
釘宮つかさ『王子は無垢な神官をこよなく愛す』
橘かおる『咎人は罪に濡れて』
真宮藍璃『四獣王の花嫁』
いおかいつき『利息は甘いくちづけで』
間之あまの『恋とうさぎ』
たけうちりうと『海とボディガード』
沙野風結子『閨盗賊』
野原滋『年上の男性』
野原滋『買われた男』
野原滋『空の蒼』
秀香穂里『束縛志願』
バーバラ片桐『愛炎の檻』
間之あまの『お兄ちゃんのお嫁入り』
秀香穂里『純情アクマとひつじくん』
朝香りく『うちの殺し屋さんが可愛すぎる』
夕映月子『バズる男と営業の彼』
菅野彰『色悪作家と校正者の不貞』
義月粧子『秋田課長の憂鬱 ―御曹司に翻弄されて』
バーバラ片桐『無敵のまなざし』
野原滋『天色の瞳は千年の恋を抱く』
朝香りく『純愛エクスタシー』
朝香りく『ロマンチストは止まれない!』
野原滋『気高き愚王と野卑なる賢王』
夜行花『狐の告白 狸の添い寝 -眷愛隷属-』
夜光花『きつねに嫁入り -眷愛隷属-』
夜光花『眷愛隷属 -白狐と貉-』
月東湊『鳳凰様の約束の花嫁』
野原滋『愛されたがりの嘘つき』
野原滋『いじわる狐とハートの猫又』
月村奎『片思いアライアンス』
間之あまの『公爵は愛妻を攫う』
野原滋『犬、拾うオレ、噛まれる』
灯伽『満ちてゆく月』
あいだ『やさしくしないでくれた』
たけうちりうと『琥珀とボディガード』
たけうちりうと『星とボディガード』
たけうちりうと『薔薇とボディガード』
宮緒葵『奈落の底で待っていて』
鈴木あみ『恋と戦争~前火に堕ちる騎士~』『恋と戦争~後宮にひらく薔薇~』
金坂理衣子『宝石紳士と甘い初恋始めました』
高岡ミズミ『祟り神様の愛し子』
丸木文華『言いなり』
楠田雅紀『あの日、あの場所、あの時間へ!』
バーバラ片桐『家に帰って一人で泣くわね』
ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ6  So This is Christmas』
ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ5 冥き流れ』
ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ4 海賊王の死』
ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ3 悪魔の聖餐』
ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ2 死者の囁き』
ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ1 天使の影』
J・L・ラングレー『恋する狼』
J・L・ラングレー『狼の見る夢は』
秀香穂里『黒い愛情』
J・L・ラングレー『狼の遠き目覚め』
バーバラ片桐『摩天楼の鳥籠』
鈴木あみ『Heimat Rose』1~4
J・L・ラングレー『狼を狩る法則』
沙野風結子『帝は獣王に降嫁する』
私屋カヲル『鳶に蝙蝠』
いおかいつき『飴と鞭も恋のうち』
沙野風結子『処女執事 ~The virgin-butler~』
小中大豆『盗賊王の溺愛花嫁』
剛しいら『黒衣の公爵』
剛しいら『牡丹を抱いて』
剛しいら『大いなる遺産』
木原音瀬『鈍色の華』
高尾理一『鬼の王と契れ』『鬼の王を呼べ』『鬼の王に誓え』
高尾理一『意地悪なカウボーイ』
剛しいら『ライオンを抱いて』
木原音瀬『熱砂と月のマジュヌーン』
綺月陣『スレイブ・ゲーム』
名倉和希『アーサー・ラザフォード氏の遅すぎる初恋』
いつき朔夜『初恋ドレッサージュ』
渡海奈穂『兄弟とは名ばかりの』
『小説Chara』1月号
凪良ゆう『真夜中クロニクル』
剛しいら『ブロンズ像の恋人』
丸木文華『罪の蜜』
森本あき『黒い天使の甘い契約』
栗城偲『冗談やめて、笑えない』
遠野春日『夜の砂漠に護られて』
亜樹良のりかず『はちみつdarling』
本宮榎南『狸といっしょ』
剛しいら『月の秘密』
あすか『血の桎梏〜邂逅〜』
バーバラ片桐『夜に堕ちる執事の純情』『極道の花嫁』『魔窟のプリンス 』『惚れてもいないくせに』
遠野春日『摩天楼で愛を囁いて』
砂床あい『被虐の檻』
五百香ノエル『こういうときにそうくるか』
あすか『砂漠の愛奴隷』
雪代鞠絵『有栖川家の花嫁』
斑鳩サハラ『恋の粗挽きネル・ドリップ』
バーバラ片桐『復活の秘策と陥没の秘策』
鳩村衣杏『やんごとなき執事の条件』
五百香ノエル『ちるはな、さくはな』
剛しいら『猫を愛でる犬』
高尾理一『お侍、拾いました。』
夜光花『偏愛メランコリック』
水無月さらら『美少年は32歳!? 』
いとう由貴『危うい秘め事』
夜光花『ミステリー作家串田寥生の考察』
大鳥香弥『にせ王子ピナ』
名倉和希『おしおきは愛をこめて』
樋口美沙緒『他人じゃないけれど』
杉原理生『薔薇と接吻』
森本あき『悪魔な恋人』
名倉和希『殉愛のしずく』
松雪奈々『なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど』
よみさし。
剛しいら『禁縛』
よみさし。
五百香ノエル『骸谷温泉殺人事件―MYSTERIOUS DAM!1』
綺月陣『龍と竜~銀の鱗』
高尾理一『下僕の恋』
石原ひな子『パパは王子様』
バーバラ片桐『飛鳥沢総帥のタブー』
剛しいら『天使は罪とたわむれる』
名倉和希『耳たぶに愛』
★2010・BL小説ベスト10
五月緑子『少年王は砂漠の花を略奪する』
沙野風結子『くるおしく君を想う』
いとう由貴『灼熱の牢獄』
五百香ノエル『マイ・ディア・プリンス』
剛しいら『愛玩人形』
水無月さらら『新進脚本家は失踪中』
樹生かなめ『悪魔との契約』
よみさし。
沙野風結子『獣の妻乞い』
清白ミユキ『ボディガードは恋に溺れる』
かわい有美子『天国より野蛮』
夜光花『薔薇の刻印』
夜光花『束縛の呪文』
高遠琉加『夢の庭』
眉山さくら『官能と快楽の砂漠(ハーレム)』
和泉桂『バロックの裔―無垢なまなざし』
丸木文華『あんたとお前と俺。』
高尾理一『野蛮人の求愛』
秋月こお『スサの神謡』
バーバラ片桐『ペット愛玩業』
剛しいら『その刑事、天使につき』
砂原糖子『天の邪鬼の純情』
ごとうしのぶ『リスク』
いとう由貴『秘めやかな恋の旋律』
五百香ノエル『運命はすべて、なるようになる』その3
五百香ノエル『運命はすべて、なるようになる』その2
五百香ノエル『運命はすべて、なるようになる』上、下
あすか『極上のエゴイスト』
久我有加『いつかお姫様が』
樋口美沙緒『八月七日を探して』
遠野春日『欲情の極華』
清白ミユキ『傲慢だけど可愛いあなた』
読みさし。
黒崎あつし『お嫁さんになりたい』
砂原糖子『斜向かいのヘブン』
バーバラ片桐『ストーカーはじめました。』
砂床あい『一途な夜』
栗城偲『恋をするには遠すぎて』
凪良ゆう『散る散る、満ちる』
清白ミユキ『幸せのデセール』
橘かおる『傲慢な支配者の花嫁』
橘かおる『蒼炎―secret order』
あすか『桃色砂漠』
凪良ゆう『落花流水』
夜光花『蒼穹の剣士と漆黒の騎士』
樋口美沙緒『愛の巣へ落ちろ!』
剛しいら『匣男』
沙野風結子『つる草の封淫』
よみさし。
夜光花『二人暮らしのユウウツ―不浄の回廊2』
凪良ゆう『全ての恋は病から』
和泉桂『宵星の憂い 桃華異聞』
四ノ宮慶『玩具の恋』
いとう由貴『誓いが永遠にかわる海』
高遠琉加『甘い運命』
高岡ミズミ『人類学者は骨で愛を語る』
五月緑子『ひーいずまいですてぃにー』
いとう由貴『囚われの花嫁』
いとう由貴『愛よ、灰にかえれ』
高尾理一『恋するバンビーノ』
橘かおる『砂漠の鷹と暗殺者』
朱西美佐『暁の落花』
絢谷りつこ『宵山に啼く恋し鳥』
いとう由貴『そして、裏切りの夜が始まる』
ひちわゆか『チョコレートのように』
水島忍『憑いてる純愛』
高月まつり『モンスターズ・ラブスクール』
西江彩夏『純情な人のように、さよなら』
ひちわゆか『12時の鐘が鳴る前に』
洸『恋―La saison d’amour』
仔犬養ジン『愛の報復』
あすか『ラブちぇん』
榊花月『地味カレ』
いとう由貴『愛の言葉を囁いて』
剛しいら『盗っ人と恋の花道』
火崎勇『そのキスの裏のウラ』
剛しいら『華の涙』
遠野春日『茅島氏の優雅な生活』2、3
遠野春日『茅島氏の優雅な生活』1
夜光花『堕ちる花』
★2009・BL小説ベスト10
高遠琉加『成澤准教授の最後の恋』
須藤安寿『永遠に咲く花のように』
砂床あい『銀盤のシャノワール』
読みさし。
遠野春日『美貌の誘惑』
ごとうしのぶ『誰かが彼に恋してる』
木原音瀬『夜をわたる月の船』
水瀬結月『あなたに真心にゃん急便』
剛しいら『優しい罠』
藍生有『双つ龍は艶華を抱く』
夜光花『忘れないでいてくれ』
海野幸『愛のカレー』
いつき朔夜『初心者マークの恋だから』
愁堂れな『嘆きのヴァンパイア―愛しき夜の唇』
高尾理一『天狗の嫁取り』
中原一也『ワケアリ』
水原とほる『午前一時の純真』
いとう由貴『復讐はため息の調べ』
英田サキ『この愛で縛りたい』
鳩村衣杏『傍若無人なラブリー』
墨蜘ルル『華と蝙蝠』
水原とほる『愛の奴隷』
六青みつみ『寄せては返す波のように』
市村奈央『恋愛たまご―神崎史朗(25)の場合』
水原とほる『氷面鏡』
水無月さらら『主治医の采配』
榛名悠『貴方が咲かせた恋の薔薇』
雪代鞠絵『可愛い下僕の育て方』
砂原糖子『ラブストーリーで会いましょう』上・下
いつき朔夜『征服者は貴公子に跪く』
雪代鞠絵『honey』
鳩村衣杏『好きだなんて聞いてない』
高尾理一『愛咬の掟』
凪良ゆう『初恋姫』
小川いら『ドクターの恋』
山田芽依『桃源上海―アイノアカツキ』
砂原糖子『15センチメートル未満の恋』
森住凪『異国の館に恋の降る』
神香うらら『桃色☆王子―胸の秘密はミルキーピンク』
神江真凪『MOON DIVE』
西江彩夏『ナルシストの憂鬱』
高尾理一『二十六年目の恋人』
いとう由貴『天使と野獣』
桂生青依『恋々と情熱のフーガ』
水瀬結月『恋花火』
楠田雅紀『アゲハ蝶に騙されて』
有栖川ケイ『コーザ・ノストラに愛を誓う』
月宮零時『眼鏡屋と探偵』
木原音瀬『眠る兎』
木原音瀬『吸血鬼と愉快な仲間たち』4
高遠琉加『唇にキス 舌の上に愛』その2
高遠琉加『唇にキス 舌の上に愛』
橘かおる『玉帝の箱庭―紅蓮の朱雀』
いとう由貴『哀しみは雪のように』
夜光花『凍る月 ~灰色の衝動~』
名倉和希『恋愛記憶証明』
樋口美沙緒『愚か者の最後の恋人』
いとう由貴『恋の誘惑、愛の蜜』
須和雪里『サミア』
よみさし。
砂原糖子『恋のはなし』
★2008・BL小説ベスト10
斑鳩サハラ『Pretty Baby 3』
榎田尤利『秘書とシュレディンガーの猫』
和泉桂『貴公子の求婚』
綺月陣『この世の楽園』
高遠琉加『王子様には秘密がある』
剛しいら『レッスンマイラブ』『レッスンディープラブ』
水島忍『傲岸不遜なプロポーズ』
高尾理一『溺れる獣』
夜光花『不浄の回廊』
高遠琉加『美女と野獣と紳士』
木原音瀬『吸血鬼と愉快な仲間たち』3
ごとうしのぶ『誘惑』
いおかいつき『秘密の鍵開けます』
砂原糖子『ミスター・ロマンチストの恋』
夜光花『それが愛なのさ』
木原音瀬『NOW HERE』
斑鳩サハラ『Pretty Baby 2』
池戸裕子『砂漠の王は愛を夢見る』
いおかいつき『運命の鍵開けます』
斑鳩サハラ『Pretty Baby』
魚谷しおり『華族花嫁』
松前侑里『パラダイスより不思議』
夜光花『リアルライフゲーム』
かみそう都芭『薔薇のベッドでため息を』
加納邑『東京魔人倶楽部』
池戸裕子『年下の男』
斑鳩サハラ『官能のブルー・マンデー』『誘惑のブラック・ベルベット』
榎田尤利『獅子は獲物に手懐けられる』
読みさし。
烏科ひゆ『独裁者の接吻』
菅野彰『高校教師、なんですが。』
高尾理一『落花の褥』
木原音瀬『愛すること』
松岡なつき『FLESH&BLOOD』6、7
松岡なつき『FLESH & BLOOD』3~5
松岡なつき『FLESH&BLOOD』1、2
ひちわゆか『今宵、雲の上のキッチンで』
鳩村衣杏『不運な不破氏の愛人契約』
遠野春日『LOVEラブ』
樹生かなめ『黄昏に花』『黄昏に花が舞う』
木原音瀬『さようなら、と君は手を振った』
海野幸『八王子姫』
榎田尤利『理髪師の些か変わったお気に入り』
夜光花『深紅の背徳』
神江真凪『First Love』
榊花月『秘書が花嫁』
水原とほる『悲しみの涙はいらない』
榎田尤利『ビューティフル・プア』
高遠琉加『ホテル・ラヴィアンローズ』
ごとうしのぶ『プロローグ』
松岡なつき『SWEET SAVAGE―やさしく殺して』
火崎勇『Doubt』
遠野春日『無器用なのは愛のせい』
二条暁巳『砂漠の花嫁は跳ね馬に乗って』
榎田尤利『犬ほど素敵な商売はない』
秀香穂里『3シェイク』
樹生かなめ『極楽浄土はどこにある』
高尾理一『ワイルド・ワイルド・ウエスト』
坂井朱生『リリカルな秘密のかたまり』
砂原糖子『言ノ葉ノ花』
榎田尤利『誓いは小さく囁くように』
橘紅緒『私立櫻丘学園高等寮』
火崎勇『恋の眠る夜』
橘かおる『玉帝の箱庭―鳳麗国の双子皇子』
愁堂れな『俺の胸で泣け』
水原とほる『青の疑惑』
いつき朔夜『ウミノツキ』
秋月こお『幸村殿、艶にて候2』
五百香ノエル『ありす白書』
高遠琉加『愛と混乱のレストラン』
水無月さらら『ゲット・ア・フォーチュン』
鈴鹿ふみ『アクトーレス失墜―ヴィラ・カプリ』
樹生かなめ『ありのままの君が好き』
烏城あきら『檻-おり-』
葉月宮子『美しき野獣』
藤森ちひろ『犬より愛して』
水原とほる『影鷹の創痕』
秋月こお『幸村殿、艶にて候』
海野幸『愛の言葉は花言葉』
剛しいら『欲望の狼』
秀香穂里『小説家は我が儘につき』
鳩村衣杏『彼の背に甘い爪痕を残し』
しみず水都『危ないカラダになっていく』
読みさし本。
木原音瀬『美しいこと』再
日生水貴『綺麗な彼は意地悪で』
木原音瀬『美しいこと(下)』
遠野春日『砂楼の花嫁』
山田たまき『ゴールデン・アワーズ・ショウ』
高岡ミズミ『君に捧げる求愛』
桜木知沙子『ふたりベッド』
榎田尤利『吸血鬼には向いてる職業』
英田サキ『愛してると言う気はない』
矢城米花『妖樹の供物』
樹生かなめ『猫から始まる恋もある』
ごとうしのぶ・おおや和美『15th Premium Album―タクミくんシリーズイラスト&ファンブック』
しみず水都『セクレタリーはセクシーで』
高遠琉加『溺れる戀』
ごとうしのぶ『恋のカケラ』
★2007・BL小説ベスト10
高尾理一『百年の恋』
いつき朔夜『コンティニュー?』
篁釉以子『だまされて楽園』
高尾理一『傲慢君主の専属契約』
榎田尤利『アパルトマンの王子』
桑原伶依『人気俳優は愛犬家』
夜光花『凍る月 紅の契り』
剛しいら『シンデレラを嗤え』
しみず水都『そんな上司に嵌められて』
木原音瀬『美しいこと(上)』
しみず水都『夜伽家来販売員の性活』
遠野春日『背徳は蜜のように』
放り投げ本。
剛しいら『新宿探偵』その2
剛しいら『新宿探偵』
小林典雅『老舗旅館に嫁に来い!』
水無月さらら『永遠の7days』
水無月さらら『恋愛小説家になれない』
英田サキ『さよならを言う気はない』
松岡なつき『アンダルスの獅子』
水無月さらら『オレたち以外は入室不可! 』
火崎勇『臆病な恋人』
南野十好『隣り合わせの純情』
木原音瀬『吸血鬼と愉快な仲間たち2』
夜光花『おきざりの天使』
名倉和希『期間限定の恋人』
秋月こお『逡巡という名のカノン』
甫刈はるひ『鎌倉茶寮恋物語』
崎谷はるひ『SUGGESTION』
高岡ミズミ『恋は君に盗まれて』
いつき朔夜『八月の略奪者(ラプトル)』
いつき朔夜『G1トライアングル』
剛しいら『永遠少年』
和泉桂『姫君の輿入れ』
夜光花『夜を閉じ込めた館』
いつき朔夜『午前五時のシンデレラ』
剛しいら「顔のない男」シリーズ
愁堂れな『帝王の犬―いたいけな隷属者』
こたにみや『侵入者は愛をささやく』
魚谷しおり『傲慢な恋人』
剛しいら『蜜と罪』
榊花月『冷ややかな熱情』
秀香穂里『夜情にゆだねて』
秀香穂里『俺を飼ってくれ』
杏野朝水『甘える予感』
剛しいら『仇なれども』
水無月さらら『社長椅子におかけなさい』
秀香穂里『ノンフィクションで感じたい』
池戸裕子『ご主人様の秘密の恋人』
秀香穂里『誓約のうつり香』
高岡ミズミ『天使の爪痕』
桜井真紀『平和のススメ。』
椎崎夕『あなたの声を聴きたい』
甫刈はるひ『不機嫌なピアニスト』
甫刈はるひ『翻訳家は嘘をつく』
牧山とも『愛でるなら籠の鳥』
英田サキ『NGだらけの恋なんて』
水無月さらら『オトコにつまずくお年頃』
火崎勇『彼につく嘘』
榎田尤利『神さまに言っとけ』
英田サキ『今宵、天使と杯を』
水島忍『生贄ゲーム』
遠野春日『瞳は口ほどにものをいう』
鳩村衣杏『駄犬は愛を求める』
水碕夢見『真夜中の吸血鬼』
いとう由貴『裏切りに愛の雫を』
榎田尤利『執事の特権』
鳩村衣杏『秘書の嗜み』
鳩村衣杏『絶対に負けない恋愛』
鳩村衣杏『松風の虜』
弓月あや『天使の贖罪』
椎崎夕『親友と恋人と』
椎崎夕『弟の親友』
鳩村衣杏『エレベーターで君のとこまで。』
鳩村衣杏『王様は美男がお好き』
真船るのあ『御曹司は恋に啼く』
綺月陣『龍と竜』『龍と竜~白露』
橘かおる『舞踏会の夜に華は綻ぶ』
★2007上半期・BL小説ベスト10
椎崎夕『きみの背中を見ている』
夜光花『不確かな抱擁』
木原音瀬『牛泥棒』
榊花月『カミングホーム』
夜光花『水曜日の悪夢』
いとう由貴「たとえ~シリーズ」
榎田尤利『ひとりごとの恋』
剛しいら『愛を売る男』
木原音瀬『こどもの瞳』
剛しいら『愛を食べても』
仔犬養ジン『裏切りの夜』
英田サキ『いつわりの薔薇に抱かれ』
夜光花『凍る月 漆黒の情人』
篠伊達玲『ゆびさきの誘惑』
雪代鞠絵『ビューティフル・サンデー』
榎田尤利『華の闇』
剛しいら『紅茶は媚薬』
沙野風結子『蜘蛛の褥』
九葉暦『balance due ~薄幸体質の男~』
高月まつり『こんなハズじゃなかったのにさ』
高岡ミズミ『VIP』
烏科ひゆ『不機嫌な青い薔薇』
榎田尤利『無作法な紳士』
木原音瀬『秘密』
榎田尤利『寡黙な華』
榊花月『恋人になる百の方法』
坂井朱生『思いちがいも恋のうち』
夜光花『ずっと君が好きだった。』
高岡ミズミ『愛を知らないろくでなし』
遠野春日『高慢な野獣は花を愛す』
榎田尤利『歯科医の憂鬱』
佐藤ラカン『長靴をはいた黒猫』
夜光花『七日間の囚人』
魚谷しおり『優しい偽者』
嶋田まな海『極上ラブバケーション』
橘かおる『彼は閣下に囚われる』
榎田尤利『Stepbrother』
遠野春日『焦がれる熱情を貴方に』
橘かおる『紳士で野獣』
崎谷はるひ『ANSWER』
愁堂れな『身代わりの愛のとりこ』
英田サキ『バカな犬ほど可愛くて』
六本木曜『スーツの玩具』
橘かおる『砂漠の鷹と暗殺者』
鳩村衣杏『ドアをノックするのは誰?』
いとう由貴『うたかたの月』
橘かおる『その唇に誓いの言葉を』
高尾理一『危険な指先、甘い誘惑』
高尾理一『熱砂の夜にくちづけを』
榎田尤利『ごめんなさいと言ってみろ』
橘かおる『皇帝は彼を寵愛する』
榎田尤利『交渉人は黙らない』
木原音瀬『WELL』
木原音瀬『Don’tWorry Mama』
高岡ミズミ『あなたと恋におちたい』
高遠琉加『世界の果てで待っていて~天使の傷痕~』
高遠琉加『犬と小説家と妄想癖』
榎田尤利『ギャルソンの躾け方』
橘かおる『大公は彼を奪う』
愁堂れな『淫靡な関係』
高岡ミズミ『我儘なリアリスト』
榎田尤利『ソリッド・ラヴ』
甲山蓮子『極妻のススメ』
高岡ミズミ『永遠の愛を、我が花嫁に』
崎谷はるひ『くちびるから愛をきざもう』
遠野春日『貴族は華に秘恋を捧ぐ』
甲山蓮子『狂狼の熱き牙』
吉原理恵子『トライアングル・ラブ・バトル』
四谷シモーヌ『倫敦夜想曲』
高尾理一『一緒に暮らそうよ』
高尾理一『束縛は罪深い優しさで』
池戸裕子『楽園の獅子王』
榎田尤利『愛なら売るほど』
木原音瀬『吸血鬼と愉快な仲間たち』
高尾理一『奪いたい、守りたい』
小塚佳哉その他。
高尾理一『あんまり好きにさせないで』
高尾理一『ソウル・ドライブ』
神江真凪『青空の下で抱きしめたい』
秋月こお『嵐の予感』
いとう由貴『禁断の罪の果実』
高尾理一『ブレイクアウト』『ミッシング・ユー』
高尾理一『ご褒美はレースのあとで』
高尾理一『キスで目覚めたい』
ごとうしのぶ『薔薇の下で』
真崎ひかる『二匹のケモノと檻の中』
高尾理一『恋は追憶に揺れて』
高尾理一『龍と仔猫』
眉山さくら『ハートビートな嵐の夜』
遠野春日『キケンな遊戯』
高尾理一『紳士の甘い誘惑』
高尾理一『夜に濡れる蝶』
遠野春日『純愛ロマンチシスト』
あすま理彩『執事は夜の花嫁』
愁堂れな『伯爵は服従を強いる』
小塚佳哉『週末だけの恋人』
遠野春日『告白は花束に託して』
眉山さくら『佳人は罪に染まる』
遠野春日『愛される貴族の花嫁』
小塚佳哉『熱砂の王』『赤い砂塵の彼方』
眉山さくら『砂漠に堕ちた人魚姫』1、2
高遠春加『告白―scent of declaration』
遠野春日『恋愛は貴族のたしなみ』
眉山さくら『獣は弁護士に殉愛する』
斑鳩サハラ『裏大奥でござる』
小塚佳哉『誓約』
遠野春日『香港貴族に愛されて』
高遠琉加『この胸をどうしよう』
高岡ミズミ『この男からは取り立て禁止!』
遠野春日『ブルームーンで眠らせて』
秋山みち花『運命の砂丘』
藤村裕香『エンジェルガーデンの花嫁』
響かつら『蜃気楼と灼熱の恋』
高岡ミズミ『天使の啼く夜』
眉山さくら『姫君と不夜城の覇王』
夏木ひまわり『皇帝円舞曲』
小塚佳哉『恋におちる、キスの瞬間』
しいな貴生『傲慢すぎて…愛しい男』
鳩村衣杏『愛と仁義に生きるのさ』
高遠琉加『観賞用愛人』
遠野春日『秘めた恋情を貴方に』
秋月こお『中世遊楽団アウラ・ペンナ』
崎谷はるひ『純真にもほどがある!』
高遠琉加『天国が落ちてくる』
崎谷はるひ『恋愛証明書』
柊平ハルモ『焦がれる胸にくちづけて』
ごとうしのぶ『暁を待つまで』(その3)
ごとうしのぶ『暁を待つまで』(その2)
ごとうしのぶ『暁を待つまで』(その1)
崎谷はるひ『カラメル屈折率』
鹿住槇『二度とこの手を離さない』
高遠琉加『好きで好きで好きで』
鹿住槇『天才の烙印』
崎谷はるひ「白鷺シリーズ」
鹿住槇『遺産相続人の受難』
崎谷はるひ『ハチミツ浸透圧』
鹿住槙『欲張りな選択』
鹿住槇『優しい指でふれないで』
鹿住槇『夢中にさせて、させないで。』
秋月こお『人騒がせなロメオ』
崎谷はるひ『目を閉じればいつかの海』
柊平ハルモ『熱情のきずあと』
鹿住槙『お願いクッキー』
鹿住槇『君に抱かれて花になる』
秋月こお『センシティブな暴君の愛し方』(その2)
秋月こお『センシティブな暴君の愛し方』(その1)
タクミくんの奇妙な冒険。
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