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[ 読書/BL小説 ]

かみそう都芭『薔薇のベッドでため息を』

 香水会社の両親がわるいやつにだまされて文無しに、そいつに身体を要求された受けは、自作香水だけを持って、親戚をたよってアメリカに逃げ、あげくニューヨークで行き倒れたらちょうセレブなイケメン攻めにひろわれ、ハウスキーパーに。実は受けは数年前にパーティで出会って以来、ひそかに攻めに憧れていたので、今の苦境を知られたくなくてつい偽名を使ってしまう。そんなこんなで、家事はじめてだけれど、あたたかいご主人さまのもとで頑張る受け。

 ライトな王道ものが読みたかったので、前半の都合良いご主人様(笑)とはじめての家事に頑張る受けのあたりはよかったし、わるいやつに受けがさらわれる事件もまあよかったんだけど、末尾の攻めは実は受け自作の香水が目的だったんでしょというすれ違いはなんというか、この話には不要な気がした。感情のすれ違いを書くにはそれまでの展開はライトすぎた気がするし、すれ違いに割かれてるページも少なくてとってつけたような印象がぬぐえなかった。なので最後の方は流し読みしてしまった。

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