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[ 読書/BL小説 ]

水島忍『傲岸不遜なプロポーズ』

 初読作家かと思ってたら、読んだことあったね。生贄ゲームの作家だね。けっこうかわった設定が多い作家さんなのかな。

 いないと思ってた父が亡くなり、実は自分は不義の子だったと判明、金持ちの父の家に呼ばれていったら相続放棄しろと傲慢にせまられ頭に来て全面戦争。

 傲慢攻めは好きだがしかしこの攻めは、受けにたいし遺産の件で威圧的にせまるのはまだしも、失礼な態度とりまくりで、あげく受けは母親のしつけが悪いとか言うし、かなり最低なのでさすがにどうかと…。
 最初から受けにだけはなぜか威圧的だった理由とか、親のしつけがどうのという誹謗をなぜくりかえしてたのかとか、受けの家を知ってたこととか、回収されてない伏線ぽい部分が多くてなんだかな。作中でも攻めの態度はちょっとおかしいとかされてたので、攻めは実は受けのことを以前からしってて複雑な思いやひそかな憧れを抱いていて、つい妙な行動ばかりとってしまっていた…とかそういう背景があるのかと思ったら、何もなかったし…。あと養子だって設定は必要だったのか。実の兄弟じゃまずいってだけなのかな。なんかはんぱだった感じ。
 稚拙な交渉や議論については、攻めは受けと対峙してるとなぜか子供っぽくなってしまうという説明がいちおうなされていたので、まあいいのだけど。

 受けはそんな攻めなので、きっちりしつけはされてきましたよとか怒るが、こちらも攻めに対峙すると子供っぽくなってしまうし、あんまししっかりさんには感じられなかったような気もする。
 受けの母は何を考えているのかよくわからない、都合のよいキャラになってしまってた気がする。

 絵はかわいいが、攻めの体型が細身すぎてイメージとあわなかった。

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