鈴木あみ『恋と戦争~前火に堕ちる騎士~』『恋と戦争~後宮にひらく薔薇~』
皇帝の遠縁のキラキラ貴族と、皇帝の愛人でもある側近。政争や戦争を背景とした、誤解とすれ違いの恋。
全体としては面白かったんだけど、誤解が結構多くて最後にいっきにこれはこうで、これはこうだったの、と解決するのが少々雑に感じてしまったのと、攻めの行く末が少々納得しづらいのと、受けの行動がやや軽はずみに見えるところがあったのとで、ハマりきれなさがある。
ハイマートローゼ的なお話を期待したせいで、少々物足りなさがあったというところかもしれない。後編でいきなり舞台が全然かわってしまうのは斬新。