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[ 読書/BL小説 ]

水無月さらら『社長椅子におかけなさい』

 クールエリート秘書×ぼんやりキュート社長。
 父の老舗カバン会社で職人の修行をしていた妾腹の次男が、父がたおれて長男が出奔したため社長になることになりました。専務の息子でむかし憧れてた家庭教師のせんせい、が有名広告代理店をやめて秘書になってくれるそうです。

 ぼんやりだけど実は能力のある受けは、かなりぼんやりでせんせいとか平仮名だし(笑、でもがんばってるしそれが徒労でなくきちんと報われてく感じでいい。
 秘書の傲慢ぽいところとか、受けを甘く見てたと気づいて焦るあたりとか、キャラがたってていいです。一歩間違えばイヤなキャラなんだろうけれどそうはならないのは、受けが中学生、自分が大学生の頃から受けにかなりメロってて、クールによそおいつつ実はドキドキ、な内心がかかれてて可愛気あるからかな。視点も二人等分くらいで攻め視点が大目なんだけどそれがちょうどいい。

 あと、こういう会社ものって、会社員ではない読者もアチャーと思うようなのと、ほんとは実体と掛け離れているのかもしれないけど読者をうまくだましてくれるのとあるけれど、この作者の会社描写は個人的には後者で、読んでてひっかかりがあんまりない気がする。まあわたしも会社員じゃないからわかんないけどね。ただ、攻めの思い浮かべてるコピーはちょっとどうかと思うようなのが多かった、気がする…(笑

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