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[ 読書/BL小説 ]

遠野春日『夜の砂漠に護られて』

 実は祖父な財界の黒幕のSPとして訪アラブした受けは、王族に目を付けられてコナかけられてうんぬんかんぬん。

 受けが強いのはよかったんだけど、攻めが最初はほんと遊び半分というか遊びでコナかけてるだけで、なんか今までの遊び相手とは違うっぽい、とかゆわれてもなんだかな。なびかないからむきになってるんではないかなとどうしても思ってしまうし。あとあんましカッコよくないというか、活躍できる場面があんましないんだよね…ちょっと気の毒。
 あと受けが守ってる祖父がひどすぎて、そのひどさにあんまし意味がない気がする。受けをかわいそうっぽく見せるためだけの存在というか。かわいそう受けは好きだけど、理不尽というよりも不条理なじじいって感じだし、受けがそれでも祖父を守ろうとするモチベーションもいまいち納得できず、かわいそうさがうすっぺらい気がしてしまう。
 そんな感じで、すごくダメでもないけど、なんか全体に惜しい感じだったかなあ。

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