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[ 読書/BL小説 ]

遠野春日『高慢な野獣は花を愛す』

 ほぼヤクザ×カフェ併設花屋。
 ひとことでいうと、地上げに来たヤクザが花屋にメロメロ。おわり。

 …ほんとに終りなんだもの…。
 
 ヤクザに惚れこんでる手下とか、プライドたかくてヤクザ落したいお坊ちゃんとか、がヤクザをメロメロにした目障りな花屋を排除しようといろいろ面倒を起こして、なんとか花屋がなびいて、そうですかよかったですね、という印象しか…もう…。主役ふたりの描写も全然深まらないし、脇も適当というか機能面重視のキャラだし、うーん。はっきり言って全然面白くなかった。

 あと、その淫乱お坊ちゃんとごつい手下がヤクザ大好き同士でセフレなんですが、中盤で彼等の視点が妙に丁寧に書かれてきてて、すわ『明暗』か(笑、とまで行かなくても群像っぽくなるのか、と一瞬期待と不安をもったものだが、それも何にも活きてなくって、なんだったのだろうと。このCPで続編、だったら、ちょっとどうかと思うぞ…。

 ところで、カフェつき花屋、とか、なんか微妙に流行らなさそう…というか、BLノベルの中に書かれてるオサレ系(推定)のお店って、まったく惹かれたことがないんですが…うーん。

 汞りょうがこの作家の挿絵しているのはわたしは初めて見たのだけれど、なんだかこの話ではもったいないというか…この作家の他の話でも絵をつけてたら、見てみたいのだけれど。

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