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[ 読書/BL小説 ]

ごとうしのぶ『恋のカケラ』

 仕事始め…(涙
 なんでこんなにいっぱい仕事があるんだろうか。

 発売から随分たってしまいました。忙しくて後回しにしてたというのもあったんですが、夏休み最終巻なので、ちょっと読むのに構えてしまっていたのかもしれません。
 正直なんか全体にごたごたしてた印象だけど、面白ポイントやおいしいとこはそこここにあった感じ。

 免許のことを考えながら、「ギイに関しては不明だが」って…!(笑。相変わらずのんびりしてるなータクミは(笑
 ホノカさんはまた、「海千山千」とか余計なことを…!託生的にもだけど、読者的にも余計!(笑。いやしかし、高校以降の豹変については、断言してくれてよかったというか…(笑
 宮古野さんはなんか結局よくわからない人になってしまった気がするけど、よかった。何がって、宮古野さん雅彦さんはなんかイヤだなあという気がしていたので…ヨリちゃんよかったね、と…(笑。しかし、四冊分の描写を思い返しても、ヨリちゃん雅彦さんのフラグは多くはなかったし、読者が感情移入するには全然描写がたりないCPという気もしたのだけれど、しかしなぜかまとまってくれてうれしかった…なぜだろう。ヨリちゃんの涙がカワイくてとてもよい。ギイはヨリちゃんを見習って、一度くらいほんとに泣いてみたらいいんだと思う(笑
 宝物の結末は意外とよかった。でもラングの秘密の庭はどうなったんだー。

 後半のギイタクの展開は読んでてしんどいなあ。一見、託生が勝手に落ち込んで自己中ぽいように見えるけど、ギイも気付いてあげなよ、という気もする。
 ギイは佐智はただ一人の幼馴染だって言うけれど、ギイは友達多すぎるほど多い(それこそホノカさんとか)し、託生本人が今回あっさりそうと認めていたように、託生にはギイしかいないのになあ。雅彦さんと違って託生にはギイただ一人しかいないのは、慎ましいわけでも何でもなくて、冷静に考えればすっごくつらい状況じゃないですか。そしてそれって託生一人のせいではないし、ギイのせいでも多分にあると思うので、ギイはもうちょっと責任感じてほしいし、聡いギイなのだからもうちょっと託生の心を思いやってほしい。あたしは託生に甘いですかね。
 というかこの二人、なんだか微妙にうめてないミゾをのこしたままのような気がするんですが、いいのかな。なんかのフラグなのか…だったら不安だけど。でも深い意味はないのかな(笑。てういうか、佐智とギイの関係はなんであんな不安になるような感じで書かれるのかなあ。何か意味があるのか。託生大好きな佐智は好きだけど、そうではない時の佐智はなんかよくわかんない。
 託生にかんするギイの無鉄砲評価は、ここまではっきり書かれてるのは初出かな?一年のときの託生のことが想像できて面白い。

 CP以外のコンビがいろいろ面白かった。
 託生と三洲の会話がたくさんあって超おいしかった。この二人のコンビが好きなんだけど、託生は基本他人に無関心だし、相手は三洲だしで、あんまりからみがないんだよね。同室なのに(笑。「Pure」とかの数少ないやりとりだけで今まで我慢してたので、今回はたくさん喋っててうれしかった。しかし、三洲、医学部志望か…!また驚いたよ。でもいつも予想を裏切ってくれる三洲らしくって、とっても納得。
 ギイと三洲の会話もいいなあ。面白い。この二人の協調が、二学期に託生をめぐるあれこれの中で活きるといいなあ。
 章三はあまり活躍してなかったので残念。真行寺とのからみとか、めったに見られないからもっと書いてほしかった気もする。

 物語とは別個のレベルで気になることもあった。
 佐智は、コンサートと探検を両方もりこんだ物語の構成のせいでなんだろうけど、現れ方がおかしいというか、あと託生の扱いが粗雑な気が…(笑。あと、なんかみんな(特にギイ)宮古野さんちに勝手に人を誘いすぎ。三洲は初対面の雅彦さんにキツすぎ。対外用の柔和な三洲はどこへ行った。と、ちょっと対人関係が気になる人が多かったのは、お話の構成上の問題なのかなと思った。
 あと、なんか昔のエピの引用が多いのが違和感が…いいんだけど、今まであんまりなかったパターンで、なんだか唐突。

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 ところで、ルビー文庫のあつめてマイレージキャンペーン、は、いいのだが、70ポイントで特製本って…、しかも、一冊で1ポイントという鬼畜なマイレージ…、え?もしかして、ルビー文庫70冊かわないといけないの??…アホか!アホなんですか!?
 新潮文庫のYonda?clubはもう三周目くらいなのだが、それは新潮文庫だからであって、ルビー文庫はそんなに買えないぞ。でもタクミくんのエピがのるんなら、あつめちゃうじゃないか…一体何の修行だ…マジ勘弁。

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