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[ 読書/BL小説 ]

いとう由貴『誓いが永遠にかわる海』

 フラッグカウンターを右サイドの下の方につけてみました。
 はたして海外からのお客様はいらっしゃるのだろうか???と思って。

 書道のカルチャー講座のアルバイトのためちょう豪華客船にやってきた日本人受け。なんか狭い船室におしこめられて様子がおかしいぞ?と思っていたらオークションで売りに出されてしまいました!しかも落札者はあきらかにドSの変態貴族…必死に逃げ出してきたはいいけれど、船の中では逃げ切ることは不可能なので、もう身投げするしかないのです。ところが甲板で出くわした金髪イケメンがかくまってあげるとかゆって云々。

 ベタな設定あらすじだなあ、と思ったのですが、本編もこのまんまでした。お話の筋も、純粋純情なかわいらしい受けに、本気の恋をしたことがないイケメン富豪がメロメロ…というCPもベタだし、そこになにかひねりがあるわけでもないし。なので、まあ面白くなくもないけれど…という感じ。
 絵の影響もあると思うんだけれど、受けがやや性別受け気味なので、ひねりを入れられないというのもあるのかもしれない。前半は流されるままにオークションにかけられ、あとはずっと隠れているだけだし。でも後半では頑張って、ただ守られてるだけじゃなくて自分もなにかしなきゃと思ったり、自分だけ逃げてしまうと他の被害者が救われないんだということに気づいたあたりはよかったのだけれど(しかし、ドS貴族の被害者のことを考えるに、受けはもうちょっと早く動いていたらよかったのに…とは思う)基本的にあまり主体的な受けには見えない。
 攻めも特に特徴のないイケメン富豪。しかしその友人のICPOの刑事は、まあ必要なキャラではあったのだろうけれどなんか妙に存在感があるのでかえって、必要だったのか?という印象になっている気がした。

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