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[ 読書/BL小説 ]

樹生かなめ『ありのままの君が好き』

 気が弱くやさしくしかしごつくブーな外見で、小さい頃からいじめられ「ブタゴリラ」よばわりされており、もう社会とかかわりたくなくって美貌の弁護士である父のお世話をしてくらしてる。しかしある日父は、とても優秀だった高校時代のクラスメイトで今は弁護士になってる後輩をつれて帰り、しばらく一緒に暮らすという。

 雪舟薫は好きだが、しかしこの顔ではブタゴリラにはほど遠いだろう…と表紙を見て思っていたら、なんのことはない、表紙の人々は父と元クラスメイトだった。
 二人に溺愛されてる、というか作者に溺愛されてる「ぶー」が可笑しい。
 ついつい『Don’tWorry Mama』のことを思いだしたが、あれとはデブの描き方が違ってて、まあどっちもデブ表象を徴用している気はするが、この作品の場合あんまりファンタジックでなんとも言えない感じである。
 ただ、別に受けがぶーでもいいんだけど、BL的には受けがなんの努力も変化もなくながされるがままってのはちょっと読んでてきつかった。まあこのタイトルではむべなるかななのだが。

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