樋口美沙緒『愛の巣へ落ちろ!』
こん虫BLです。
人類が存亡の危機に際して生き残りのために昆虫と融合してる世界。
シジミチョウの受けっこは、事情があって体が弱いのですが、テレビで見たエリートぞろいの高校に憧れてがんばって進学したのです。でもクモやハチなどエリートぞろいの生徒達にいじめられるわ、テレビに出演してたあこがれのタランチュラは来る虫こばまずだわ、更にシジミチョウはキライとか言われてしまうわ、さんざんなのです。それでも持ち前の明るさでなんとかがんばっていこうとしてた矢先、くだんのタランチュラの巣にかかってそういう意味でたべられてしまい、云々。
ネタばれしますが。
初エッチが攻め× 他の男の情事の直後、受けが元気なかわい子ちゃん、受けが昆虫でいうところの性モザイクつまり半陰陽、妊娠兆候、将来的に女性化して妊娠の予定…と、あたしの地雷がそこらじゅうに埋まっていた…!!(笑。でも、それでも面白かったけどね!(笑。しかしなんか梗概とかでほのめかしておいてほしかったなあ…でもこれ全部ほのめかしてたら梗概がすごい量になるか…(笑。
虫人類が今でも特殊な能力が残ってて、サイズや力によってハイクラスとかロウクラスとかあって…というのは、ちょっと斑類っぽい気も…。
そのSF設定をのぞいて冷静にみてみると、わりとよくある王道学園もので、モテモテセレブイケメンとかわい子ちゃんな庶民、受けは周囲には侮蔑嫉妬されいじめられまくりだけれど、まわりのセレブたちはやけに受け大好き、とか。
受けに嫉妬したハチにそそのかされて受けにひどいことをした黒アゲハとカマキリが結局受けを気に入ってしまうとことか、ベタでおいしい感じだったけど、あんまし出てこなかったのでもうちょっとくわしく書いて欲しかった。
この作家さんはこれで2冊目だと思うんだけど、階級差とかモテモテ身勝手イケメンとかわいそう受けとかがお好きなんですかね。王道ですね。いいですね(笑。