桜井真紀『平和のススメ。』
![]() | 平和のススメ。 (プラチナ文庫) 桜井 真紀 南国 ばなな プランタン出版 2003-06 by G-Tools |
南国ばなな絵と三人構成にひかれて買ってしまった。
同居中の大学生の三人。メガネのIT系ベンチャー社長&モデル→一般人の天然太郎。なんか二人から告白されたりなんだりとか。
どうも文体が古くさい上に散漫というかなんというか、辛い。内容もあんまり面白くないしキャラにもあんまり魅力がない。メガネは性格がわるくズルい気がする。受けはボケボケすぎる。
![]() | 平和のススメ。 (プラチナ文庫) 桜井 真紀 南国 ばなな プランタン出版 2003-06 by G-Tools |
南国ばなな絵と三人構成にひかれて買ってしまった。
同居中の大学生の三人。メガネのIT系ベンチャー社長&モデル→一般人の天然太郎。なんか二人から告白されたりなんだりとか。
どうも文体が古くさい上に散漫というかなんというか、辛い。内容もあんまり面白くないしキャラにもあんまり魅力がない。メガネは性格がわるくズルい気がする。受けはボケボケすぎる。
![]() | あなたの声を聴きたい 椎崎 夕 街子 マドカ 幻冬舎コミックス 2006-11-15 by G-Tools |
すごい分厚いなあ、と思ったのだがせいぜい350Pていどでした。しかもBLだし300P超も何するものぞ、という感じ。
リーマン×苦学生な大学生。
受けは中学生のころ義父に襲われたりして祖母のもとに身をよせて、その祖母も亡くなった今は一人暮らしの苦学生、バイトいっぱいかけもって頑張ってる。ある日運送会社のバイトで配達に訪れた家で倒れていた老女を助けるが、帰宅した孫=攻めに犯人と間違われる。結局勘違いがとけて、老女の見舞いだなんだを介して、受けは老女プラス攻め、の家に遊びに行く関係に。
受けは人とうまく話せないというかうまく自分の気持ちを説明できない、上に、義父事件により接触嫌悪症ぎみ。とくに義父に似た年上男性がニガテ。なのだがだんだん攻めに惹かれてしまう。しかし、攻めの朴念仁ぶりと彼氏がいるよ情報、そして受けの控えめかつ自己評価の低い性格があいまって、攻めに迷惑がられてると思い込んだりする、そんないい感じのかわいそう受けである。
で、攻めは融通利かない朴念仁、なのだけれど、攻め視点なんかないのに、あまりにあからさまに受けを気にしてかまって勝手に怒ったりするので面白い(笑。
そんな二人なので感情などの行き違いがベタでこれまた面白いのだが、物語の展開全般がわりとオーソドックスでベタだった。義父の行動や顛末しかり、受け母とか攻め祖母とかのキャラもすごくベタだ。
で、お話はオーソドックスなんだけど、じゃあ他に特筆すべきことはないのかと言われれば、結局この文章量がウリなんではないか、という気がする。っていうか、この作者の特徴というか。緻密というか、すごい真面目に積み重ねてく感じの文章なんだよね。伏線もきちんと回収するし。さすがにあまりの訥々ぶりに、もうちょっと緩急つけて見せ場つくってほしい…と思うことも(笑。後日談とかも、あんまり進展なくて淋しいし。
この分量で、ラブシーンがほとんど無い(一回です)、というのもある意味ウリか(笑
しかし最近よく思うのだが、わたしはどうもこういう真面目につくられたお話が好きというか、向いてる気がする。あんまり散漫だったり筋がごたごたしてたりすると、もっと整理しようよ、って思っちゃうんだよね。でも別にそれは、作品を分析したいからではない気がする。楽しむためにきっちり構成してほしいだけなんだよね。
あ、でも、計算などなくてゴタゴタでも好きなお話もいっぱいあるかも(高河ゆんとかかな。ゴタゴタになってしまうなら、せめて勢いで引き込んで欲しい、ってことなのかも。わかんないけど。
タイトル…『年上の人』、でいいじゃんか(笑、と思った。声というモチーフは、前半ではともかく、あんまり機能してない気がしたから。
![]() | 不機嫌なピアニスト (アクアノベルズ) ヨネダ コウ オークラ出版 2007-07-23 by G-Tools |
『翻訳家は嘘をつく』が面白かったので、新刊を読んでみた。
年下新人映画監督×美形ピアニストというか作曲家。
攻めはヨーロッパのある映画祭で、受けに出会う。映画に音楽をつければかならずヒットという人形のような美しくそつなく穏やかに微笑む受けは、しかし男にだらしないという噂。案の定レストルームで逢引してるとこにいき合わせたら、なんだかはすっぱな物慣れた様子だったりなんだり。そんな受けのピアノにも本人自身にも大いに興味をひかれつつ、攻めは一緒に仕事をしたいと思うのだが云々。
なんか結局は年下でガッツのある勢い攻め×クールビューティで実は天然系物知らずちゃん、という結構オーソドックスな設定だったのだな、とそこここの展開で思った。
のだけれど、なんかなし崩し的に身体から関係つくってみたり、攻めがわかりやすくキレるのが面白かった。こういうCPだと攻めはワンコのようにつくしまくる場合もあると思うのだが、この攻めみたいに、受け大好きでじれったく思ってるのに、にもかかわらずままならなさへの憤りを受けに直接ぶつけちゃって傷つけちゃう場合もわりあいよくあるよね。どっちも好きだけど。
あと、受けの時々出てくる素直さとか天然さとか不器用さの描写がうまく、ありがちなキャラ設定ながら魅力的だった。すいかを切って見たいだけの理由で買いたがって攻めに怒られて、結局許可してもらって持って帰ろうとしたら重くて手が痛くなっちゃったり、とか(笑。
お話もそんなわけでオーソドックスな感じだけど、とくに後半がちょっとごたついてた印象。受けのウワキ?とかオチついてないし。誤字脱字も多かったし、もうちょっと整理して欲しかったかも。あと、これも特に後半で、シーンがこまぎれになりがちだったのも残念(自分が二次小説書くときに結構気にしてる点なので、気になったのかも。雑…になっちゃったのかなあ。
特に受けの感情はもうちょっと詳しく描写してほしかった。視点が全然ないならまだしも、最初のあたりとかで視点ふってるんだから、受け視点からももうちょっと説明が欲しかった。
絵は、それはボルゾイじゃない、とだけ…。
なんだか文句が多いですが、総合的には面白かったし好みではあったのですよ…いやホント。
![]() | 翻訳家は嘘をつく (アクアノベルズ) 甫刈 はるひ オークラ出版 2007-05 by G-Tools |
翻訳家×翻訳家のマンションの前の現場で働く写真家のたまご。
仕事が行き詰った折、はつらつと元気に働く受けの姿にいやされちゃう攻め。受けは写真のためにバイトをいろいろかけもっていて、ある日出版社のトラフィックの仕事で攻め宅にやってくる。ちょうどスランプで料理をしてた攻めは、つい受けを餌付け。しかし実は受けはもともと攻めの大ファンで、ついすきですとか口がすべってしまう。その後いろいろあって餌付けしたりなんだり。
意地っ張りというか往生際のわるい攻めは、ある意味典型的なダメ大人。
受けは元気ハツラツで子どもでもあり、元気子ども受け苦手なんだけど、頑張ってて好感がもてるしよかった。ただ、受けの外見描写に関しては、ちっちゃくて、でも顔立ちは男らしくて地味にととのってて、手とかもでかい、とか、なんか想像しにくい。
でも冒頭とか、いきなりご飯もりもり食べていきなり告白してる受けについてけなかったけど、お話が進むに従って違和感はうすれた。攻めも受けもキャラがしっかりたってるからかな、という印象。
ただ受けが攻めを「おっさん」呼ばわりなのはちょっと微妙か。苗字プラスさん、のままのが萌える。
文章がやや独特でありながらつづり方は丁寧というか、わりあい好きな文体だ。ただ、攻めの翻訳における仕事ぶりとか受けの自然の中での仕事ぶりとかは、ちょっとまだ文章力に不満が残るというかなんというか…ものたりなさは残った。BLなわけだし、恋愛物語はちゃんと面白かったのでいいんだけど。
お話としても、やや個性のある王道、という感じで好みだ。
![]() | 愛でるなら籠の鳥 (プリズム文庫 mt- 5) 牧山とも かなえ杏 オークラ出版 2007-07-23 by G-Tools |
ヤクザ×年上ダメ男。
リストラされ別れた妻に生活費を仕送るために朝から晩までバイトの受け。風俗店でウェイターしてたらオーナーの攻めにお酒をこぼしてしまう。攻めはくたびれたダメで気弱なオッサンが大好きで、受けが濡らした時計の弁償をたてに身体を要求し云々。
展開は王道で、期待通りな感じでよかった。元妻のエピとかも予測どおりで、でもつまんないわけでなくきっちり王道展開でよい。
設定はオヤジ萌えだけれど、絵でも文章でもあんまりオヤジって感じはしなかったかも。
しかしそこそこ面白く読んだものの、最後が…攻めの呼び名がかわって、タメ口になってしまうと、なんかもういろいろ台無しって感じだった…。
![]() | NGだらけの恋なんて 英田 サキ かすみ 涼和 プランタン出版 2004-07-09 by G-Tools |
人気漫画家×売れない俳優。
攻めの人気漫画がドラマ化されることになる主役は受け。受けはぱっとしない役者でどうしてもこの役がほしいのだが最終面接と称して攻めに呼び出され、実はふたりは高校時代に映研仲間だったのだが、受けはさっぱり忘れてたとかいうことがわかり、なんだかんだで役がほしいならと身体を要求される。結局クランクアップまで同居するはめになって云々。
なんだか淡々としてて、意外な展開もなく、キャラもいまひとつ魅力に欠けていて総じてあんまり面白くないというか、地味だった。
ドラマの制作過程とかをこんなに丁寧に書き込んでくれても、それが恋愛物語にかかわってくるとか、さし色として活きてるとかいう印象はないし、だらだらしてしまってる感じ。それにドラマの視聴率が…あんまり成功したようには思えないのは、ドラマの数字といったらバブル期のものくらいしか思い出せないからなのか。
![]() | オトコにつまずくお年頃 水無月 さらら 汞 りょう 徳間書店 2006-03-25 by G-Tools |
ある評を見てて作者に興味をもったので、適当にみつけた本を読んでみた。
超イケメンタラシ女性をとっかえひっかえのリーマン×王子様とあだなされる美形後輩。
王子はモテモテだが淡白で、セックスがめんどくさい。なので先輩イケメンはすげータフだなーと嫉妬しつつもちょっと羨望。あるきっかけで寝てしまい、思いのほかよかったので自分はゲイだったのかもとか思いつつ、次第にイケメンに惹かれていって云々。
普通に面白かったのと、なんだか攻めも受けもモテモテで女性と普通につきあってるのが面白いというか、その描写の仕方が面白かった印象。で、全体的にキャラの思考が地の文に流入してく感じでエクリチュールがしどけないというか(笑、ちょっと印象的。視点がちょっと混乱してることをのぞけば、文章はヘタではないかなと思うんだけど、でも不思議で独特な文体なので好き嫌いがわかれそう。わたしは嫌いではない気がする。
物語面では、攻めの気づきなんかはもうちょっと深く書いてくれたらよかったかなという気がする。でも総合的に結構面白かった。
![]() | 彼につく嘘 火崎 勇 フランス書院 2007-07-27 by G-Tools |
ベンチャー的アパレル社長×社長秘書。
会社説明会でオレ様系社長の魅力に惹きこまれて入社、なぜかすぐに秘書になったはいいものの、社長は能力は高いが男女と遊びまくりで秘書にアポとらせたり店の予約させたりの最低ぶり。だれとも長くは続かない社長の側にいるために、恋を知られぬようにして秘書としてがんばろうと決心する。ある日受けは、社長にお前は美人だが色気がなくって射程範囲外だと言われてしまうのだが、ひょんなことから一夜をともにすることになって云々。
最低攻めでとってもわたし好みな設定なのだが、そしてラスト直前まではかなり面白かったのだが、物語の収集のつけかたがいまいちというか。
作者も書いているように王道で展開の読めてしまう設定なんだけど、そういうベタ王道ものはカタルシスを生むには普通以上の力か技が必要なんじゃないかなあ、と思う。だからやっぱり攻めがしっかり陥落してくれないと物足りないのだけれど、なんだかあんまり攻めが変化した感じがしなかったんだよね。確かに受けに愛を語り始めてるけど、それまでとどう違うのか、があまり感じられなかった気がする。印象だけど。
青樹緫(そう)の絵は時々好きなのだが多くの場合においてバランスが悪い気がする。
![]() | 神さまに言っとけ 榎田 尤利 大洋図書 2003-11 by G-Tools |
これはちょっと前に読んだ。
ヤクザが死んだと思ったらなんかへんな大学生の身体に入っちゃってました。天使曰く、期限内にある人間とラブラブにならないと、ほんとに死んでしまうそうです…とかゆっても、その相手である花屋店員は鶏がらみたいで黒ブチメガネのもさい風体の男ですか、そうですか。
わたし好みのSF的設定で、この設定ならばうまく書いてくれれば相当面白いだろうなあ、とはいっても面白くするにはかなり力が要りそうだなあ、と思ったのだがとっても面白かった。期待通りのベタ王道展開で、最後のオチも少し物足りないような気もするものの、このリリカルなお話にはとってもよく合っていた。
天使の設定が甘いというかよくわかららなかったのはちょっと勿体無かった。まあ話の本筋には関わらないんだけど。
