映画『ブロークバック・マウンテン』
↑原作は未読。アマゾンさんに絵だけ借りてます。
なんだか色々考えていたら落ち込んだりもしたのだけれど、またぐるぐる考えていたら映画を見終わったときの気分に戻れたような気がしたので、下書きはほっぽって改めて書き直し。
朝型にならねばならないのでしばらくレイトショーで観るのはやめようと思って、まじめに昼間に行ってきた。ガラガラだったけど、平日昼間だからこんなものかな。プレミアスクリーンだったので、伸び伸び見られた。
これを見ようと思ったのは、恋愛をメインモチーフとして扱っている映画ってあんまり好きではないしほとんど見ないので、では同じような物語が男性同士で行われたら、やおいテクストには甘い採点をしてしまうわたしはどう感じるのか?という疑問があったからなのだけれども、結論として、男女での恋愛映画をあまり見てないのだから比較できないじゃないか、と…(問題設定の段階からわたしはバカですか?
すごく丁寧に物語られていて、かなり引き込まれたという意味でよかった。いろいろ思ったり感じたりしたけど、うまく言語化出来そうもない。
観る前からちょっとタイムリーだなとは思ってたんだけど、やっぱり『ハツカネズミと人間』を思いだした。ジョージの理想の農場の話をね。レニーとジョージとは違う意味で、イニスとジャックの間で共有できていない言葉、概念だ。そして、どちらのペアにおいてももしもそれが共有出来ていたらと思ってしまうのだけれど、共有という言葉、概念の意味も異なるだろうな。あれ?あたりまえか。
最後の方で一カ所誤読してたというか判っていなかったことがあったんだけど、それはわたしの読解能力が低いからなのかなあ。
あと、ジャックの父親の言葉の中でどっちなんだろうと思ったことがあったんだけど、それは文脈考えたらわかることだった。やっぱり読解能力が低いのかなあ…。
思うに最後に山に行かなくてよかった、と思ってしまうのって、先行コードのせいかなあ(最後の辺り渡辺淳一が目の前にチラついてしまい、なんだか悔しかった…。しかしやはり山であれして終わり、だったらかなり脱力しただろう…。
それと、最後の方は1980年代?なんだよね…???60年代のアメリカの片田舎という環境が云々云々というアオリ文句はやや恣意的だなあ。
なんだかものすごく散漫ですが。
また何か書くかもしれないけれど、もし書くとしたらその時は多分わたしなりにまじめに論じることになると思う。しかし、正直気が重い…。