"雑感/日常"のアーカイブへ


[ 雑感/日常 ]

映画『おとなのけんか』

 ポランスキー監督、一幕物の舞台の映画化らしい。アホらしく面白く、しかし身につまされる~^^内容について誰かと語ってもみたいけど、でも一人で観に行ってよかったかも、というしょっぱさが残る…^^

 子供同士のいさかい中、ザッカリーはイーサンを樹の枝でぶって、前歯を折ってしまう。ザッカリーの両親、弁護士の父アランと投資ブローカーの母ナンシーは、イーサンの両親、雑貨店経営の父マイケルとアフリカ問題などを手がけるライター?の母ペネロペの元を訪れて、なごやかに話し合いをしていたのだけれど、互いにたいするイラつきがつみかさなり、次第に夫婦間の問題まで露呈してきて、云々。

 仕事人間で周りや家族を顧みないアラン、自立した女性だが体調と酒癖の悪いナンシー、母に弱く横暴な夫・父のマイケル、芸術や人権擁護を好む独善的なペネロペと、それぞれに人間味があってダメダメで面白い。
 たとえば、しょっちゅう携帯に出てみんなをうんざりさせるアランの傍若無人さとか、いきなりゲロをぶちまけるナンシーとか、息子のハムスターを勝手に捨てたりして妻までハァ?って感じになるマイケルの横暴さとか、ペネロペが芸術とか社会問題とかを語る時の浅そうな感じとか、みんなちょっとずつあちゃーって感じなの(笑。そして、見ている方も身に覚えがあったり、周りにこういうひといるわね…ってなったりして、なんか身につまされるの(笑

 まあ、そんな登場人物たちだから、いろんな場面ですぐにいさかいになるし、見ている方も全員にイラッときて、でも時折へんなところでへんなペアで同意しあっていたりして、見ている方もつい同意して笑ってしまって、っていう感じ。最初の方は結構はりつめた緊張感があってひやひやするんだけど、お酒が入り始めたあたりからはもう可笑しくてしょうがなかった^^なんでだよ、って感じで。
 そんなわけで、内容自体がテンポがよくって飽きさせないし、部屋もよく考えられてて、ほとんど一部屋の中で話が進むのに、鏡を効果的に使うなど工夫されてて、しかも登場人物のからみを効果的にみせるカメラワークで、絵的にも面白かった。ヨーロッパの映画だし、雰囲気的にもそんな感じだったのでヨーロッパのつもりで見ていたら、舞台はニューヨークだったのでびっくりした(笑

 しかし、上のユーチューブのトレイラーみたら、字幕がぜんぜん違う!あそこ「不良」だったら意味わかるわ…ていうか、両方の訳てらしあわせると色々わかったぞ…。

with Ajax Amazon

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://mayoiga.s6.xrea.com/x/mt-tb.cgi/2608

with Ajax Amazon