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[ 雑感/日常 ]

教科書雑感

 ゼミ発表用にまた国語科教科書を調べていて思ったことなど。


 今更蝶便利サイトを発見。National Information Center for Educational Resourcesでは小中学校の現行教科書の目次が閲覧できるのです。蝶便利。蝶サイコー。
 ただ、一つ奇妙なことがありまして、教育出版の中国1年の教材「オツベルと象」が「オッペルと象」と表記されているのです。教育出版のサイトをみると、「オツベル」となっているので、サイト作成者の思い込みかなにかなのでしょう。

 ちなみにこのネタで検索してマヨイガに来られる方がたまにいらっしゃるので、備忘のために事実関係を記しておきます。

「オツベルと象」は賢治直筆原稿が残っていない。初出は雑誌『月曜』(尾形亀之助編集、恵風館)で、大正15年1月の創刊号に同タイトルで掲載。「オッペル」の表記は、加藤四郎「近代人の散歩馬車―雑誌「月曜」の創刊―」(『中央新聞』大正十五年一月二十九日付け夕刊四面)の中で、「宮沢賢治氏の「オッペルと象」は全くすばらしい読物だ。」と書かれたのが初出。この表記の件に関して、『月曜』に対しても加藤四郎に対しても賢治からのリアクションがなされた形跡は残っていない。

 教科書での掲載履歴などについては右側のエクリチュールからどうぞ。

 あと、わたしはレオ・レオニの『アレクサンダーとぜんまいねずみ』も『スイミー』も小学校の教科書で習ったんだけれど、今考えてみれば一作家の作品を二種類も採録するなんて、とてもめずらしいことだったんだなぁと思います。毎学年ごとに戦争物語の入っているおもいっきり×教×な教科書だったけど、そこんところは評価したいです。このふたつはそれだけの価値はあるテクストだとわたしも思いたいから。『アレクサンダーとぜんまいねずみ』なんてあまりに記憶が美しくて、それを壊すのがいやさに再読できないくらい大好きです。
 ちなみにわたしと同じ大学の人は、上記をふくめたレオ・レオニの絵本のいくつかは、図書館旧館の不思議な一画で閲覧できます。

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