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[ 雑感/日常 ]

それでは文学、文学…

 今取り掛かっている月末締め切りの仕事が結構面白いのです。時間があればもっとたくさん担当したのになあ。しかしわたしの一応専門としているこの作家は、ほんとに基礎研究が進んでいるので、いろんなことがラクチンだ。
 ああしかし、漫画が描きたくなってきた(脈絡がないようだけど、あるんですよ。この冬はばりばり描くぞ!

 ところで鏡花は勿論(?)好きですが、全然数を読んでいません(師匠すみません。しかし、というか、そして、というか「きみの星は! 年は?」「年は狐……星は狼。……」なにこれ!やっぱスゴイよなあの人!鏡花の言葉とか文体はすごくて当然だし、わたしとしてはそっちがメインだと思うんだけど、科白でキてしまうこともまた多々あり。「ピストルの使い方」というタイトルもすごいセンスだな。モダンだな。

 ところで鏡花ってちょっと蝸牛こと飯嶋伶っぽいイメージがあるよね(逆だってば。
 で、全然関係ないけど蝸牛といって思い出すのは柳田の『蝸牛考』だけど、このかっちょいいタイトル(この感覚はわたしだけなのか?)にあの柳田の妙に洒脱な文体(この感覚も共有できるか心配だが)で内容もアレなので、『蝸牛考』はなんだか可笑しい。こういう柳田のエクリチュールの独特なかわいさとかってやはり好きなんだよな。仕事のために世相篇を借りたら、同じ巻に入っているので思い出したので。

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コメント

あっしも最近細々と鏡花を読みますが,いいよねえ。
「草迷宮」について渋澤が書いてるのがあって,それがなかなか良い。短いけど。
ちゃんと学生のウチに読んで,M先生に教えを請えばよかったなあ。
2005年11月22日 14:59

>ふじみき
いいですよね~鏡花。
短めの話というか、長編以外の方が好きですが。
師匠と鏡花のお話をするのは大好きです。
2005年11月22日 21:08

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